【5F、6F】オススメケース、入荷しました!「BitFenix Prodigy」!
ハイエンドMini-ITXケースの決定版!BitFenix Prodigy登場!
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スタッフ的に期待大!な新ケース、Bitfenix社の「Prodigy」がようやっと入荷致しましたのでこちらでご紹介!
小さなボディに大きなVGAや水冷キットを装着可能!今までMini-ITXだとハイエンドを謳っていても「ただ入るだけ」で、冷却能力不足や組み立て難易度の問題で「店員としてある程度以上のスペックで作るのはオススメできない」ようなケースが多かったのですが、こちらのケースなら十分実用的な運用が可能です!
メディアさんによっては「Mac Pro風」とかの紹介で終わらせている事も多いこのケースですが、おそらく作ってらっしゃる方はそこまで意識してないと思いますってくらい別物!超グッドワン!というわけでついつい熱がこもって長くなってしまいましたので、気になる方は「続きを読む」からどうぞー。
↓ちょっと気になる方は「続きを読む」をクリックで!
まずはその特徴的な外観から!
ブラックモデル。こちらはフロントメッシュで通気性のいいタイプ。スペック重視ならこちらで
ホワイトモデル。こちらはフロントメッシュにはなっていません。デザイン重視の人はこちらで。
サイズは250mm(W)×404mm(H)×359mm(D)。外形寸法はMicro-ATXケースの人気小型ケース「SST-TJ08B-E」よりちょっと大きく、実際の容積はちょっと小さいかなー?くらいです。Mini-ITXとしてはかなり大きめですね。だがそれがいい。手持ち写真の都合で以後の解説はブラックとホワイトモデルの写真が入り乱れますが、何卒ご容赦くださいませ。
外回りの機能と特徴をチェック!
正面にあるBitFenix社のロゴは好みが分かれると思いますので軽くスルー致しまして(なんでPhoenixじゃなくてFenixなのかが気になるところですが)、まず向かって右側面に上から電源スイッチ、リセットスイッチ、オーディオIN/OUT、そして今や標準になりつつあるUSB3.0が2ポートついています。
「なんで横に?」と思われるかもしれませんが、これは組み立てやすさ(配線のしやすさ)と、内部冷却性の向上を狙ったためだと思われます。変なところに隠されるよりは前から右に手を回してスイッチが押せるのは悪くないです。手触りもなんかいいです。
フロントのふたをはずして眺めてみましょう。大量にあいた穴を見ていただけるとわかるように、装着可能なフロントファンのフレキシビリティは非常に高く、シングルファンであれば120mm、140mm、180mm、200mm、230mm(ただし大型ファンは同社製でないとねじ穴の位置が違う場合があります)と様々なファンの取り付けが可能!
で、カタログスペック上は120mmファンを2連装する事も可能と書いてあったのですが…その方法がわからない…orz と半ばあきらめ気味でフロントパネルをはずしたホワイトモデルの写真をとっていたら…あーっ!こんなところに!
というわけで5インチベイのインナーベゼルに装着用の穴があいてました。かなり珍しいですね…。最初にいじっていたブラックモデルのサンプルには、インナーベゼルが付いてなかったので気づかなかったですよ!というわけで冷却やファンの選択肢重視な方は、5インチベイとバイバイしてしまって120mmファンを2連装可能です!強力なビデオカードを入れる場合は是非そうしたほうがよろしいかと思います。
ボトム周辺。上部下部の前後にとりつけられたバンパー(FyberFlex™ Composite Technology)は押すと曲がるくらいの軟質プラスチック素材。でも結構堅めでがっしり。ショックアブソーバーの役目と、上下の吸排熱を阻害しないようにスペースを作る役割を果たしています。
電源は下部にファンが下向きになるよう設置できます。直接ボトムから吸気できますので、内部の熱が遮断される仕組み。これによって小型ケースによくある「熱で電源から弱って死んでいく」のをかなり防げますね。取り外しが(比較的)簡単なフィルターと、手回しねじで電源をつけはずしできる構造もポイント高めです。
トップ周辺。最大で120mm角ファン二つ設置可能な為、開口部は大きく取られています。やはりここもスライドスイッチで簡単にはずせるフィルター付きで便利!
内部構造をチェック!まずはクーリングと接続周りから!
上からの流れで冷却周りから…標準でフロントとリアに一つずつ120mmファンがついています。が、このケースを使うからにはそれだけですまないというかすまされないというか済ましたくないところです。標準ファンの換装も含めて考えたいところ!
まずこのケース最大の売りであるところの「120mm×2連装の水冷ユニットがつけられます!」というのをチェック!写真の通り、E-ATXですらあわやという大型簡易水冷キット…「Corsair H100」や「Thermaltake Water 2.0 Extreme(CLW0217)」なんかがするっと装着可能!すげぇ!
ユニット自体をケース外部に設置する事はできませんので、ご覧の通り5インチベイさんとそれに依存する上部3.5インチベイユニットさんはバイバイしてしまうのですが、それでも2.5インチベイ×2、3.5インチベイ×2は残りますし、フロント120mmファン2連装も干渉無く取り付け可能でしたのであまり問題はないかと。OSのインストールなんかも最近はUSB接続のDVD-RやBD-Rドライブから簡単にできちゃいますし(USB3.0ポートにつなぐとダメなのでそこだけご注意を…)。
イケて…ないっ…ダメぇ…っ!
一応いけるかなーと大型空冷ファンも取り付けてはみたのですが…ものすごい勢いで精神が不安定になる絵面です。
普段は空冷派の私ですが、このケースの場合は簡易水冷の導入を考えてもいいかもしれません。バックファンとの差し替えなら結構簡単にできます。ただしトップに付ける場合は120mmファン一つのタイプでも5インチベイはほぼ使えなくなりますのでご注意ください。
もちろんあまり極端なサイズでなければそれなりの空冷ファンも取り付け可能ですのでその辺はご安心を。
向かって右側のサイドパネルです。スイッチがある関係上、コネクタ、ケーブル類が集中してます。プラスティックのアミアミにSSDを2台装着可能で、少したりともスペースを無駄にしないメーカーさんの心意気が伝わって来ますね。はい。
USB3.0の内部ピンヘッダはUSB2.0と両対応のタイプで、変換ケーブルやアダプタ無しでどちらでも利用可能。このあたりもかなりの親切設計です。
内部構造チェックその2!電源は!?ビデオカードは!?
ハイエンドマシンたるもの、強力なビデオカードが入らなければ意味が無い!パゥアーイズジャスティス!という事でチェックしましょう。まずは電源から。
そいっ!左が省電力で人気の「Huntkey 絢風 300W(HK400-52PP)」…奥行き140mm、右が超高性能でハイエンドユーザー御用達の「Seasonic SS-750KM」…奥行き160mmです。
残念ながら、ご覧の通り奥行き160mmの電源は(ここからさらにプラグインコネクタやケーブルが生えますので)インポッシブルな感じです。(ATX本来の規格サイズである)奥行き140mmか、それ以下の物をご利用くださいませ。幸いな事に最近は80PLUS SILVER以上で奥行き140mm以下、なんていう電源も種類が増えてきましたので、選ぶ際にご注意さえいただければ問題なさそうです。
お次はビデオカード!カタログスペック上では2スロット仕様で310mmまでのものがインストール可能…実際は300mm以下にしておいた方がよさそうですが、十分ハイエンドのビデオカードが入れられそうです。
店員的にはやはりお客様に安全に使っていただくのが第一ですので、冷却上無理が無いのが第一のポイントになるのですが、このケースの場合はビデオカードの真横がすぐケースの外!十分な数の空気吸入口も開いておりますので、部屋の温度が余裕で30℃超えてるですとか、真横に物を置いて穴をふさいでしまっている!とかなければ大丈夫そうです。
「CPUクーラーの真横に電源ユニットが配置されて熱がこもる」、「ビデオカードの空気吸入口が狭く内部で熱が循環してしまう」、「取り付け可能なファンの絶対数が少なく、風量を確保できない」…そんなMini-ITXケースでよくあるシチュエーションはほぼ無縁、Micro-ATXや、ATXケースですらケースによってはお薦めできないTDP200W~250W近辺のビデオカードも十分いけそうです!
もちろん…ゲームをしない人にだってお勧めなのです!
と、今までハイエンド&ゲーマー視点で物を見てまいりましたが、もちろんゲーマーじゃない人にもお勧めです。サイズの割に冷却能力に余裕がある(寿命も延びる!)、そんなにお高くない割にはデザインがよい、ドライブが5インチ×1、3.5インチ×5、2.5インチ×4と大量に入る点などお薦めポイントはまだまだ!是非店頭で来て、見て、触って確かめてください!
まとめ。
色々と書いてまいりましたがオススメポイントとご注意点のまとめを!
いいところ
- 今までのMini-ITXケースでは不可能だったクラスのビデオカードを導入可能!
- 大型ファンを大量に(120mmで最大5つ)設置可能。強力な冷却性能!
- 大型簡易水冷キットを導入可能。小型でも安心してヘビーユースに使用可能!
- ドライブを大量に導入可能!HDDタンクやサーバーへの利用も楽ちんです!
注意点
- Mini-ITXにしては大きい。ただし同じサイズのATXやMicro-ATXには出来ない事が可能。
- ファンを追加すると5インチベイ(と上部3.5インチベイユニット)が使用不能になります。
- 大型ビデオカードをつけると上部3.5インチベイユニットが使用不能になります。
- 奥行きの長い電源ユニットは使用できませんので、少々電源ユニットを選びます。
簡単に言うと「HDDをいっぱい積む」のと「ハイエンドビデオカードを入れてガンガン冷やす」事の両立だけはできませんので、それだけ理解した上でマシンを組めば大丈夫です!
というわけで超オススメ!のMini-ITXケース、「BitFenix Prodigy」はTSUKUMO eX.5Fにて¥9,800(2012/06/22現在)でご販売中!在庫も少なめ、次回入荷は7月中旬になっておりますのでお早めにどうぞー!
関連ページ:
メーカーページ「BitFenix Prodigy」(BitFenix)
代理店ページ「BitFenix社製品 Prodigyシリーズ」(株式会社DIRAC)
オフィシャル解説動画「BitFenix Prodigy Guided Tour」(Youtube)
Linus Tech Tips レビュー動画「Bitfenix Prodigy Mini ITX Gaming & Water Cooling Case Unboxing & First Look Linus Tech Tips」(Youtube)
TimeToLiveCustoms レビュー動画「BitFenix Prodigy Review」(Youtube)
皆様のご来店を心よりお待ちしております。