Adobe® CS6発売!快適な自作PCのポイントは?
Adobe® Creative Suite® 6発売!必要なスペックは?
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最近(CS4あたりから?)お店でお客様からよくお問い合わせ頂きますのが、「Adobeのソフトが重いんだけど、どうしたらいいの…?」というご質問!
取り扱うデータのサイズも大きくなり、新機能なども増えて、なんとなーく「Adobeのソフトは重くて…」と思われがちなのですが、一定のスペックを満たせば驚くほど快適になります!
そんなわけでアプリケーションごとにお薦めの構成をご案内したいと思います。
↓アプリケーションごとのお薦め構成例は「続きを読む」をクリックで!
Adobe® Photoshop® & Illustrator®
ポイントその①…OSはWindows 7の64bitが当たり前
何はともあれWindows 7
Windows XPでの動作をご所望の方もいらっしゃいますし、お気持ちもわかりますがCS4以降のAdobe® Creative Suite製品は64bit版が存在し、64bit OSに最適化されているのです!XPマシンさんはどうしても必要な時のためにネットワークにぶら下げておいて、新たな地平(と書いてWindows 7と読む)に旅立ちましょう!
64bit版Windows & Adobe®製品の大きなメリットは、なんと言っても2GB以上のメインメモリが使用可能な事!16GB積もうが32GB積もうが使いたい放題!これでHDDにキャッシュをゴリゴリ作ってるのを待つ必要が無くなります。ご注意点は3つ。
1つめは「それでもどうしてもXPがいいんだ!」と64bit版XPをご用意される方がいらっしゃるのですが、Windows XPの64bit版は、32bit版XPとも、Windows 7とも互換の違う特殊なOSとなります。サポート対象外になりますので絶対に避けましょう。
2つめはWindows 7 Home Premiumだと64bit版を買ってもメインメモリのサポートは16GBまでになります。16GBでもあまり困りませんが、それ以上積みたい!という方はご注意を。
3つめはタブレットの扱いがWindows Vista以降でかなり変わります。「タブレット Windows 7 レスポンス」あたりで検索していただくと色々出てきますが、いくつかのデフォルトサービスを無効にしないと使いにくいので注意しましょう。
ポイントその②…グラフィックパワーが必要です。
最低でもGeForce GTX550 Tiくらいは欲しいです
画面処理の多くがCPUからビデオカード(GPU)での処理に切り替わっています。NVIDIAさんのサイト(CS5と書いてありますが、基本6と一緒です)を見て頂くとわかるのですが、レイヤー管理の基本処理(拡大縮小回転、スクロール等)、パス(ベクター線)などが3D(OpenGLやCUDA)での管理になっているのです。
これだけスムースさが違うと…オンボードと別途購入したVGAでは作業に大きな差が出ます。マルチモニタ等される場合はさらに悲惨なほど差が出ますので、マストバイです。
追記:ちなみに、Displayportからの10bitカラー出力を行えるのは、現状対応モニターと、AMD FireProシリーズの対応機種を組み合わせた場合だけとなります。高精細な10bitカラー出力をお望みであれば必要になりますので、ご検討されるのもよろしいかと思います。
ポイントその③…もちろんCPUパワーと足回りも必要です。
人気のSSD、Crucial m4シリーズ
当然メインの処理、特に重たいRAW現像処理などはCPUの仕事ですのでCPUパワーも必要です。予算の許す限りいい物を買いましょう。最低でもCore® i5以上の物が欲しいです。
大きなデータを扱うことになりますので、速度の速いドライブが複数台必須です。間違っても5千回転台のドライブを買ったり、HDD1台構成で臨んではいけません。オススメはメインにSSD(最低128GB、できれば256GB)、サブに7,200rpmのHDDの二台構成です。バックアップに、キャッシュ作成に、データ保存にと役に立ちますので是非おさえておきたいところです。
以上の点をふまえて、店員が選ぶオススメ構成例! ※1
- CPU…Intel Core i7-3770(LGA1155)
- CPUクーラー…Scythe KABUTO(SCKBT-1000)
- マザーボード…ASUS P8Z77-V(LGA1155、ATX)
- メモリ…DDR3-1600 16GB(4GB×4枚、CT2KIT51264BA160B×2パック)
- ビデオカード…ASUS ENGTX550 Ti DC/DI/1GD5(PCI-Express x16)
- SSD…Crucial CT256M4SSD2(256GB)
- HDD…Seagate ST2000DM001(2TB)
- 光学ドライブ…Pioneer DVR-S19LBK(SATA DVD-R)
- ケース…Antec P280(ATX)
- 電源…SilverStone SST-ST75F-P(ATX、750W)
- OS…Windows7 Professional 64bit SP1 DSP版
合計予算…約14万円 ※2
Adobe® Premiere Pro & After Effects®
ポイントその①…できるだけ早いマシンが欲しいです。
Core® i7-3960X
基本的なポイントはPhotoshop® や Illustrator®と同じ(PremiereはそもそもWindows 7の64bitしかサポートしてませんし)なのですが、予算の許す限り、より早いマシンが欲しいです。
静止画の作業よりハイビジョン動画の作業のほうが基本的にマシンパワーを使うから、というのもありますが「速いマシンであればあるほど処理が早く終わる=作業効率が上がる」というのは避けて通れません。Core® i7の39xxシリーズや、サブHDDのRAID0化+バックアップHDD追加など、基本的なマシンパワーの底上げがあるのが理想です。
ポイントその②…選ばれしビデオカードが欲しいです。
コストパフォーマンスのいいQuadro 2000
OpenGL、CUDA™(& Adobe Mercury Playback Engine)、NVIDIA®Optix™…etc,etc、なんだかよくわかりませんが使える機能がいっぱい書いてあります。一応普通に売っているNVIDIA®GeForce®カードでもそれなりには動くのですが、特定のカードを買うと速度がブーストアップします。すっごい早くなります。
NVIDIAさんのサイトにわかりやすい例がいくつかありますが、簡単に言うとリアルタイム系の処理や、複数同時系の処理に強くなるという効果が大きいです。特にファイル読み出しにも関わる為、作業効率に大きく影響してきます。
「Adobe Premiere Pro CS6 / 必要システム構成」に対応ビデオカード一覧がありますが、Quadroの上位機種(現行機種だとQuadro 2000以上)、上位GeForce®系カード(現行品はほとんどありません)という限られたカードだけ、その特殊機能を使うことが出来るんです!
After Effects®に関しても「オプション:GPU対応の3Dレンダラーを利用するには、アドビ認定のGPUカードが必要」となっており、フルでスペックを発揮するには上記リストと同じ条件のビデオカードが必要となっています。
以上の点をふまえて、店員が選ぶ、オススメ構成例! ※1
- CPU…Intel Core i7-3930K(LGA2011)
- CPUクーラー…Zalman CNPS-9900 MAX
- マザーボード…ASUS P9X79 PRO(LGA2011、ATX)
- メモリ…DDR3-1600 16GB(4GB×4枚、CT2KIT51264BA160B×2パック)
- ビデオカード…ELSA Quadro 2000(PCI-Express x16)
- SSD…Crucial CT256M4SSD2(256GB)
- HDD…Seagate ST1000DM003 ×2(1TB×2、RAID0作業用)
- HDD…Seagate ST2000DM001(2TB、データ保存用)
- 光学ドライブ…Pioneer BDR-207JBK(SATA BD-R)
- ケース…Antec P280(ATX)
- 電源…SilverStone SST-ST85F-G Evolution(ATX、850W)
- OS…Windows7 Professional 64bit SP1 DSP版
合計予算…約25万円 ※2
以上、店員の選ぶオススメ構成でした!TSUKUMO eX. 6Fでは、その他「速度は落ちてもいいのでもうちょっと予算を削りたい」、「もっと予算をかけてもいいから早いマシンを組みたい!」といったお問い合わせも承っております!
また、「自作で組む自信はちょっと…」、「修理保証が必要」といったお客様向けには、2Fにて構成変更可能なBTOパソコン「eX.Computer」のお取り扱いもしております。店員とご相談頂きながら構成をお決め頂くことができますので、お客様好みのパソコンをご購入頂く事が可能です!
Adobe CS6シリーズ用パソコンをご用命のお客様、是非当店TSUKUMO eX.にご来店くださいませ!
※1…お客様ご自身にお組み込み頂くのが前提の自作用の本体部品一式になります。キーボード、マウス、スピーカー、ディスプレイ等の入出力機器が別途必要です。
※2…2012年5月21日現在のおおまかな価格です。また組み込み工賃、アフターサポート料金、OS以外のソフトウェア料金、配送料等は含まれておりません。