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【ぱーつれびゅーいーえっくす】wacom液晶タブレット『Wacom Cintiq Pro 16』

くろびるぱーーーつれびゅ~

ツクモeX.の店員が個人的に欲しくて買ったパーツを自分でレビューしてみるブログページ。今回は担当も欲しくてたまらない4K液晶タブレットをワコムさんからお貸し頂いたので、いろんな環境で実験してみました!!
ワコムさんありがとうございます!ありがとうございます!ほしい!!

>>>今回のお題<<<
wacom液晶タブレット
『Wacom Cintiq Pro 16 』
です。

詳細は続きを読むをクリック!
ワコムさんの液晶タブレットといえば、お絵かきユーザーのみならず様々なクリエイターの憧れアイテム。
液晶タイプではない板状のタブレットにペンで描き込むと画面に反映する、板タブと呼ばれるタイプに対し、液タブは入力面自体が液晶画面になっていて直接描き込める(ように使える)、という製品。
専用スタイラスペンを使用することで「筆圧」や「ペンの傾き」などなども検知するので、画面に直接描き込むスタイルとも相まって『まるで紙に描いてるみたい!』な描き味なのが特徴なのです。
先日この液晶タブレットシリーズにユーザー待望の
『4K』出力対応モデル
が登場しました。従来製品の解像度の約4倍。また、筆圧感知のレベルも8192レベルということで、これも従来製品の4倍に。
解像度が上がれば上がるほど、表示される画像はより高精細になっていきます。その結果、画面から液晶っぽさが抜け、よりアナログ表示(紙みたい)に近付いた製品になっています。
これだけ聞くとまったくもってなんの非の打ち所がない新製品なのですが............すでに話題になっている通り、この製品最大の魅力である4Kで運用するには、いくつかクリアしなければならない条件があります。
そして、その最大のネックと言われているのが『USB TYPE-C』での出力なのです。

今回は、現在当店で販売している製品で4K出力環境が構築可能か??――をメインに検証を行いました。
この記事を読めば4K出力もばっちり!かも!
それでは見ていきましょう!!

■まずは、かんたんに基本スペック
製品タイプ 液晶ペンタブレット
外形寸法 410 x 265 x 17.5 mm
重さ 1.5 kg
表示サイズ 15.6型
読取方式 IPS方式
縦横比 16:9
色域 Adobe RGBカバー率94%
入力信号 USB-C (最大解像度3840 x 2160)、または同梱のWacomリンクでMini DisplayPort を使用(最大解像度2560 x 1440)
同梱ペン Wacom Pro Pen 2
筆圧レベル 8192レベル
傾き検出角度・傾き検出レベル 64°・ ±60 レベル
付属品 替え芯 10 (通常芯6本、フェルト芯4本)、ペンホルダー、ペンスタンド、ペングリップ、など
付属接続ケーブル Wacom Link (USB, Mini-DisplayPort-USB Type-C変換コネクタ) Mini DisplayPortケーブル USB type-Cケーブル USBケーブル
対応システム Windows 7以降(最新のSP適用) ・MacOS 10.10以降 ・USB Type-CポートあるいはMini DisplayPortとUSBポートを標準装備したコンピュータあるいはMac
●基本的なスペックです。解像度や筆圧感知などのスペック以外にも、15.6インチで1.5kgという薄くて軽い点にも注目です。膝の上に置いたり、持ち歩いたり。自由なスタイルで使えます。


■パッケージと付属品

と、いうわけで早速開けました。中には本体、その下に付属品が入っています。


付属品。スタイラスペンやペンスタンド、USB TYPE-C ケーブルなどが入っています。


Wacom Pro Pen 2 。

芯をさっと変えられる便利なアイテム。

本体にさして固定できるペンスタンドも付属します。これでペンを無くしづらくなりますね。



■検証前に。そもそも4Kで使うにはどうしたらいいの??
ズバリ。
『DisplayPort1.2に対応したDP Alternate Mode の USB Type-C で出力する』
のです。
【以下、なんじゃそりゃ?となった担当と同じ状態の方向けの説明】
『Wacom Cintiq Pro 16』には USB Type-C 以外の入力端子が一切実装されていません。よって、入力は必ず USB Type-C で行われる形になります。
曲者なのが、この USB Type-C 。見た目は同じでも実装されているPCによって内部の仕様が様々に違うのです。
きちんと『Wacom Cintiq Pro 16』を4K解像度で運用するには、内部的にも対応した規格のUSB Type-Cを使う必要があります。
では、どの USB Type-C が対応しているか? それがDisplayPort1.2に対応したDP Alternate Mode の USB Type-C なわけです。
DP Alternate Modeとは、VESAによって標準化されたUSB Type-C(USB-C)の拡張仕様のこと。見た目はもちろん USB Type-C なんですが DisplayPort 信号の伝送とUSB通信をUSBケーブル1本でおこなうことができるようになっています。
この拡張規格に対応したUSB Type-Cが、画面出力可能なものになっています。
じゃあこの対応した USB Type-C に繋げばいいのかというと......残念ながらそうではありません。
USB Type-Cから出力される画面解像度は、そのPCのDisplay Portのバージョンがいくつか、に依存しています。旧型のDisplay Port信号が伝送されている USB Type-C では画面出力は出来ても解像度に制限を受けてしまいます。 と、いうわけで。『Wacom Cintiq Pro 16』を4Kで運用するには【内部のDisplay Portバージョンが1.2以降であり、その信号が伝送されるUSB Type-Cで出力】する必要がある、というわけなのです。
(※『Wacom Cintiq Pro 16』の付属品『Wacom Link』を使用しての画面出力では、解像度はWQHD(最大解像度2560 x 1440)までに制限されます)



■4K出力検証

さて。お待ちかねの検証開始です。
今回はツクモeX. で販売している製品で構築可能な自作PCと、 USB Type-C が実装されているノートPCで検証を行いました。

よーーし、ばんばん検証していくぞ!

●X99チップセット搭載・ウルトラハイエンドマザーボード【X99-DELUXE II】搭載自作PC

お!ばっちり4K出てますね!!リフレッシュレートも60Hzで完璧です!
こちらのマザーボードには専用のthunderbolt3拡張カードが付属するので、そちらを組み込んでの構成になります。
X99構成ということで、CPUやメモリもてんこもりのウルトラハイエンドマシン。文句なしにばっちり動作です。
Wacom Cintiq Pro 16 利用のための構成で組み込み依頼を頂いたお客様にご協力頂きました。ありがとうございます。




ところで、せっかくなので試しに使ってみますか..................うおおおお! 本当に鉛筆で描いてるみたいですよ!
筆圧感知も明らかに細かくなってますし、かなり目を近づけてもドットが見えないのでアナログに近い描き味を感じます。スゴイ!


●第7世代CPU搭載 【Razer Blade】(GTX1060搭載モデル)

当店地下RAZERZONEにて販売中の最新Razer Blade。これもばっちり出てますね。ノートの中ではメモリも多め、グラフィックスチップも搭載されているのでお絵かきにも使えそうです。


●MSI GS43VR 7RE-003JP

こちらも当店取り扱い中のMSIゲーミングノート。ばっちりですね。4K解像度・リフレッシュレートも60Hzです。
ただ、残念ながら第6世代CPUモデルなので検証機は終息になってしまいました...まぁ第7世代搭載モデルでもthunderbolt3対応USB TYPE-C対応モデルなら問題ないのではないかなとは思うんですが...(推測ですけども)


●第7世代CPU搭載NUC『 NUC7i7BNH 』

きちんと4K出力されていますね。が、検証中に何度か画面がブラックアウトする現象が発生してしまいました。切り分けしてみると『Wacom Cintiq Pro 16』単体で画面出力した際に、ちょっと安定しない場面が。
4Kモニタに接続するとなるのかもと考え別途検証を行った結果、症状が再現されたので、4Kモニタ単体出力時に不安定になることがあるみたいです。(『Wacom Cintiq Pro 16』をセカンダリに設定した場合は症状は確認されませんでした。)


●GC-ALPINE RIDGE 組み込み済み【GIGABYTE GA-Z270MX-Gaming 5】搭載自作PC

こちらはGIGABYTE専用thunderbolt3増設拡張カードを実装した自作PCでの検証。こちらもばっちり出力されてますね。動作にも全く問題ありません。
動作を保証されているマザーボードはこちらの公式サイトリストから確認できます。


●ASUS TransBook T304UA

ASUSの2in1ノートパソコン新製品『TransBook T304UA』です。
公式サイトにUSB TYPE-C(画像出力に対応)とあるので検証してみたのですが、こちらはWQHDまでの出力みたいです。



■まとめ

と、いうわけで。当店で取り扱い中の製品を一斉に検証した結果............
●【X99-DELUXE II搭載自作PC】【GC-ALPINE RIDGE 組み込み済み GIGABYTE GA-Z270MX-Gaming 5】は問題なく4K出力が可能でした。
● ゲーミングノートパソコンのうち【Razer Blade】【MSI GS43VR 7RE-003JP】は問題なく4K出力が可能でした。


マシンパワーが必要なクリエイターの方も、省スペースでも運用可能なノートパソコンが欲しいという方も、この結果をご参考頂ければと思います。
今回の検証では4K出力の核となるUSB TYPE-C(thunderbolt3)を基準に検証を行っているため、自作PCなどなどの詳細なスペックは記載しておりません。が、 詳しく知りたい!というお客様はお気軽にお問合せ頂ければと思います( ´∀`)ノ
と、いうわけで今回は担当もますます欲しくてたまらない『Wacom Cintiq Pro 16』を特集しましたー!!