ELECTRA V2 USB 簡易レビュー
新発売になったELECTRA V2 USBを試用できたためKRAKEN PRO V2と比較。
詳しいスペック等はRAZERホームページ等に記載されているために省略。
ELECTRA V2 USB https://www2.razerzone.com/jp-jp/gaming-audio/razer-electra-v2-usb
KRAKEN PRO V2 https://www2.razerzone.com/jp-jp/gaming-audio/razer-kraken-pro-v2
外観を比較。
KRAKENが丸形のハウジングに対して、ELECTRAは角形ハウジング。
上:ELECTRA V2 USB マイクを取り外した様子。
下:KRALEN PRO V2 GREEN OVAL
イヤーパッドはKRAKENのほうが大型。深さもKRAKENのほうが深いので、他でも耳がヘッドセットにあたってしまう人はELECTRA V2 USBのイヤーパッドもチェックしたほうがいいだろう。
上:KRALEN PRO V2 GREEN OVAL
下:ELECTRA V2 USB
重量は物理的にも体感的にもELECTRAのほうが軽い。しかし、KRAKENもあまり重く感じないためにこの差はたいして気にならなかった。
比較したELECTRAはUSB接続のものだったので、ハウジング側面のロゴが発光する。ただし、緑単色である。
ELECTRA V2 USB 発光状態
装着感の比較だが、これは明らかな違いがある。
ELECTRAのほうが軽いのは前述したが、側圧がそこそこ強い。試した私自身の頭頂から耳までの距離が短いのが影響してか、耳のやや下あたりに側圧が集中していた。上側は逆に少し浮き気味になるので、眼鏡等のフレームには干渉しにくいように感じた。
対してKRAKENは頭の形状のせいか、少し伸ばして側圧が全体に分散するように調整すると、ハウジングそのものが下気味の位置に来てしまう。
似たような頭の形状だと、同じような問題が起こる可能性がある。いずれにしても確認することを推奨する。
音の比較は、短時間ではあるがRAINBOWSIX SIEGEを交互にプレイすることで比較した。
ELECTRAはKRAKENに対して低音域がブーストされており、遠くの爆発音や低い物音は比較的に聞き取りやすかった。
また、USB接続の機種であるためRAZER謹製バーチャル7.1chサラウンドを使用できる。双方定位はかなり良好なため不自由はないものの、バーチャル7.1chのほうが立体的に音空間を認識できるため、ELECTRAのほうが索敵には有利と考えられる。しかし、音自体の解像度はKRAKENの方がよいようで、細かな音や音楽的な用途も含むならKRAKENの方が聞きやすい印象がある。
すべてのゲームでバーチャルサラウンドが有効に機能するとは限らず、中にはステレオ推奨のものもあるので、すべての場合で優位とは限らない。
価格に対する機能やパフォーマンスの面でELECTRAの方が優れているのは変わりなく、近い価格でバーチャルサラウンドや良好な定位を得たいならかなり良い選択肢といえる。少なくともKRAKEN USBよりは多くの耳に優しい設計であるのは確かだろう。
レビューに協力して頂いたお客様の意見では、やはりELECTRA V2 USBの方が低音が強いとのことだった。同時にバランスはKRAKEN PRO V2の方が良いとの意見もいただくことができた。
【ELECTRA V2 USB をお勧めするユーザー】
安価なバーチャル7.1chサラウンドを求めるユーザーかつKRAKEN USBが苦手な人。
3.5mmジャックのKRAKENと似た価格でバーチャルサラウンドを得られ、着け心地や高級感もKRAKEN USBより優れたものを求めるならELECTRA V2 USBは魅力的な選択だろう。
ELECTRA V2 USB アルミ製アーム部と合革のバンド。品質は十分高い。