【TEAM GRAPHT eSPORTS PRO GEAR STORE NAGOYA】RAZER ROGUE BACKPACK 13.3は実用的か
RAZER ROGUE BACKPACK 13.3は実用的か
スマホ、アパレル等様々な商品を展開するRAZERだが、中にはバックパックなるものがラインナップされている。そのうちの一つ「RAZER ROGUE BACKPACK 13.3」が実用的かどうか検証してみる。
バックパックのナンバリングには「13.3」や「14」等モバイルノートPCのサイズに合わせたものがあり、それぞれサイズが異なる。最も大きいものが「TACTICAL BACKPACK」で、17インチのノートPCが想定された設計になっている。本格的な素材、設計からなる品質は間違えなく最高だ。しかし普段使いではもう少し手軽なものが適していると考えられる。
左:RAZER ROGUE BACKPACK 13.3 中:TACTICAL BACKPACK 右:MERCENARY BACKPACK 右側2つはRAZER ROGUE BACKPACK 13.3より二回りかそれ以上大きい。
さてここで、この場合における「実用的」を定義しておこう。
このバッグがノートPCの運搬を措定している以上は、このバッグの実用性を測るまず一つの基準はもちろん「入るかどうか」だ。しかし、ただノートPCが入るだけであれば、市販のバッグでもよいはずだ。そこで、もう二つ条件を加えることにする。
追加条件のうち一つ目は「システム全体が収納できるか」である。ただ本体だけはいればよいのならそこまで厳しくはないのだが、重要なこととして本体のほかに、マウス、マウスパッド、ヘッドセット、充電器は入らなければならない。使用する場面を想定してみる。大会の会場に持参する、あるいはランパ(LANパーティー)にマイマシンを持ち込む際にシステムごと持っていきたい。そんな場合では、手提げ型のバッグでは容量が小さいうえに片手に重量が偏るために、ゲームを始める前に疲れてしまうだろう。正しく条件を言い換えるなら、「システム全体が格納できるバックパック」となる。
追加条件のもう一つは、防水であることだ。本来屋外で使用することを想定されていないPCを外に持ち出すのだから、土砂降りの雨までは無理でも掛かる程度の水は防げなければ、高価なゲーミングノートは収めたくないだろう。高度な防水であらずとも、軽度の防水能力はぜひ欲しいところだ。
以上の条件「PCが入る」「システム全体が格納できるバックパック型」「軽度の防水能力を備える。」を兼ね備えているものをここでは実用的とする。
上記の定義を踏まえ、RAZER ROGUE BACKPACK 13.3にRAZERが実用的かどうかを検証してみる。
まず、用意したPCだが、「The New Razer Blade」である。理由として「Razer Blade Stealth」がないことも含まれるが、「Razer Blade Stealth」は単体でゲーミングPCと呼べるグラフィック性能を備えているとは言えないため敢えて「The New Razer Blade」にしてあるのだ。
The New Razer Blade
「The New Razer Blade」はGTX1060(6GB)を搭載するが、「Razer Blade Stealth」はintelのオンボードグラフィックのみとなるため、高度なゲームに対しては非力だ。thundervolt3を搭載しているので、「RAZER CORE」を追加することによってグラフィックボードを追加することはできるが、システムが大型化するので今回の趣旨には合わない。
THRESHER TOURNAMENT EDITION
ヘッドセットは「THRESHER TOURNAMENT EDITION」を想定した。というよりこれもあえて選択したものといった方が正しい。固定ハウジングのKRAKENでも格納できるが、厚みの余裕がなくなるため可動式ハウジングの「THRESHER TOURNAMENT EDITION」を選択。可動式ハウジングは携帯性がよく適している。大きな「TACTICAL BACKPACK」ならヘッドセットのホルダーがあるので、持ち運べるヘッドセットの選択肢は多くなる。
MAMBA TOURNAMENT EDITION
マウスは「MAMBA TOURNAMENT EDITION」を選択。積載上の理由ではないが、前回の比較レビューで高性能であることを確認したためこちらにした。せっかく自分の環境を持ち出せるのであれば、持って行かない手はないマウスと言える。
GOLIATHUS COSMIC MIDIUM
本来はSmallを選択してもよかったマウスパッドだが、今回はThe New Razer Bladeの緩衝材を兼ねて「GOLIATHUS COSMIC MIDIUM」を選択。
すべての機材を並べてみる。充電器が加わっていることと、広げて置いてるからというのもあるが結構な物量だ。しかし自身のパフォーマンスを保つ、最低限の機材を持ち出そうとすればこれより少なくなることはないだろう。
並べて見た様子
実際に詰めてみる。順番は「The New Razer Blade」→「GOLIATHUS COSMIC MIDIUM」→ 充電器 →「THRESHER TOURNAMENT EDITION」→「MAMBA TOURNAMENT EDITION」で入れていく。
マウスパッドを緩衝材代わりに、充電器は重量物なので立てた時に底面に行くように配置。スペース節約のためマウスはヘッドセットの間に入れておく。
すべて入った様子。膨らんだり、何かの突起が現れることもなく自然に収まっている。手に持ってみても、背負ってみても、中で何かが暴れることもなくきちんと入っている。
最後に何故「RAZER ROGUE BACKPACK 13.3」に14インチの「The New Razer Blade」を入れたか説明しておこう。おそらく、気づいてる方は途中で疑問に思ったことだろう。説明するために、まずはこれを見てほしい。
左が「RAZER ROGUE BACKPACK 14」右が「RAZER ROGUE BACKPACK 13.3」だ。見てわかる通り、デザインは変わらずサイズが異なる。当然「RAZER ROGUE BACKPACK 14」の方が大きい。大きい方が入れるものの選択肢は増えるし、取捨選択を迫られる場面へ減るだろう。サイズのみを考慮するなら「RAZER ROGUE BACKPACK 14」を選択するべきなのは言うまでもない。ではここで価格を確認しよう。
RAZER ROGUE BACKPACK 13.3 6,800円(税別)
RAZER ROGUE BACKPACK 14 11,800円(税別)
MERCENARY BACKPACK 13,500円(税別)
RAZER ROGUE BACKPACK 13.3が群を抜いて安いのだ。あくまでも当店での店頭価格のため参考程度ではあるが、14インチ対応のMERCENARY BACKPACKのおおよそ半額だ。実用性を確保しつつ安価であればそれに越したことはない。RAZER ROGUE BACKPACK 13.3は小さいがゆえに、ミニマムなシステムに抑える必要があったり、使用者が長身だとコンパクトさが際立ってしまうこともある。しかし十分実用的かつずば抜けた低価格は他にはないコストパフォーマンスを持つ。
肩掛けで背負ってみた様子。身長の低い私が背負ってもコンパクトに見える。
【まとめ】
ゲームを十分プレイできる環境を持ち出せるRAZER ROGUE BACKPACK 13.3は十分実用的であるといえる。
しかし、想定外のサイズのPCを入れた検証であるので、「The New Razer Blade」に合わせたバッグを探すのであればRAZER ROGUE BACKPACK 14やMERCENARY BACKPACKを選択するべきである。