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【TEAM GRAPHT eSPORTS PRO GEAR STORE NAGOYA】THRUSTMASTER T-GT T300RS比較

THRUSTMASTER T-GT T300RS比較
~T-GTに倍額の価値はあるのか~

店頭に試遊台として展開されている二種のハンドル型コントローラーであるが、方や店頭価格49800円(税別)、方や95000円(税別)と その価格差は倍近くに及ぶ。価格差と同一メーカーであることを考慮するとT-300RSの方が買い得に感じてしまう。しかし、T-GTもT-300RSと同様に売れ続けている。では、T-GTを選んだユーザーはどこに価値を見出したのだろうか?
GrandTurismo SPORT で実物を比較。

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 T-GTT-300RS決定的な違いといえばまずはフォースフィードバックの強さ、繊細さである。もちろん、搭載されている動力の違いによってそれは決定づけられている

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T-GTハンドル部分 回転させてブレーキバランス、トラクションコントロール等を調整できるノブはT-GTにしかない。

 T-GTは二つのモーターにより地面やタイヤの感触を再現している。アスファルトの微妙な凹凸、タイヤのグリップ感は自然な感触で手に伝わってくる
 フィードバックの強さはゲーム内で10段階に調整することができるT-GTで10段目に設定すると、現役でレースに出場するという方でも「重い」と口にするが、T-300RSでは最大で7-8割再現できるかどうかといったところ。

 別売のシフター TH8A を使い、クラッチ操作と共にギアチェンジを行うと、片腕でステアリングを支えることになる。その場合、T-GTの10段目を支えきるのは相当な腕力が必要だろう。直線の加速は問題ないが、コーナリングのアプローチはかなり厳しくなる。現役でレース経験のあるお客様に「実車よりも重い」と評されるほどなので、これを難なく扱えるようになるなら相当な実力を身につけたことになるのではないだろうか。

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二つのモーターを駆動するために設けられた変圧器。タービン型にしてあるところが車好きの感性をくすぐる。

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T-300RSハンドル部分 微妙にパドルバーが長い。実際のプレイにはあまり関係なかった。

 T-300RSは、タイヤの感触を感じることができ、溝や縁石の振動を再現することができる。が、モーターがシングルであるためか全体的にT-GTよりもマイルドで、T-GTと比較してくっきりはっきりは伝わってこない。プレイスタイルによってはこちらの方が優位に働く場合もあるだろう。また、より実車(市販車)に近いと言われるのはこちらで、T-GTよりも親しみやすい印象はこちらにある様子。

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T-GTデッキ部分 メッシュになっている部分から内部が見える。


 T-GTの外見にはやはり価格差が表れており、一部メッシュにしてわざと内部を見せるように作ったりしている。材質や表面仕上げもT-GTはよくできており、ディティールも細かい。強いこだわりを感じる。

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T-300RSハンドル中央部分 アルミヘアライン加工が上質


T-300RSのデッキ部分に特別変わったディティールはあまりない。しかし、アルミの基礎部分やグリップ部にも触りやすい工夫が見える。

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ペダルは両方共通。同社THRUSTMASTERの吊り下げ対応のペダルに交換することもできる。

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T-300RSにシフターを追加した様子

シフターを追加できる点も共通で、基本的な機能は変わらない。

同じコースを同じ車、同じフィードバック強度でアタックすると、T-300RSの方が扱いやすいせいか安定したタイムを出すことが出来る。しかし、最速タイムを出しやすいのはT-GTだった。微妙に異なるハンドル径、グリップの太さなどが影響していると思われるが、私的感覚であるため明確に論じることは出来ない。シフターを使用した走行ではT-300RSの方が好成績であり、これの理由は単純にフィードバックが適度だったからだ。T-GTでシフターを使用した場合前述したとおり、高いレベルのフィードバックを片手でねじ伏せる事が困難であるので、特に減速時のアプローチで差が出るブレーキをかけながら暴れるステアリングを抑え、コーナーの進入コースへ車を流すのは難しい。ストップアンドゴーのような、一度減速しきってからコーナリングするコーナーなら問題になりにくいが、ブレーキをかけつつ回頭、ブレーキで姿勢変更はかなり力がいる。ハイスピードコーナーを加速しながらシフトアップするのも同様に難しくなる。

 パドルシフトを使用してのアタックになるとT-GTの持つ精細さがより際立つことになる。これに慣れると「これ以上ハンドルを回しても前輪はグリップしないな。」「ここで曲がったらスピンアウトするだろう。」というような"カン"が働くようになってくる。前輪の感覚が主になるが、地面や車と対話するように走れる様になるのは間違えなくT-GTだろう。こちらで慣れた私は、T-300RSを触ると フィルム一枚挟んだ感覚で走る感じになるため、限界アタックはしにくい と感じた。

【まとめ】

 ずばりT-GTの魅力は精細な制御が生み出す 車、コースと対話する感覚である。その二に手触りや造りの高級感この二点だけはT-300RSには真似出来ないため、T-GTを選ぶユーザーは少なくともどちらかを感じているはずだ。

 全体的にT-GTの方が高級感があるが、市販車っぽい雰囲気のT-300RSレースカーらしい感触のT-GTという意見が多い。つまるところキャラクターの差もあるためにどちらが完全に良いというわけではない

よりシビアな体験を求めるならT-GTカジュアルに楽しむならT-300RSが選択としてよいと思われる。

 T-GTでも問題がフィードバックの強さだけなら、弱くすることでT-300RSの代わりができる。資金が潤沢で、感触が気に入ったならT-GTを選んでおいて間違えはない。逆に、挙動がT-300RSのほうが好みで、格段に強いトルクを必要としないならT-300RSでも十二分に楽しむことが出来る。

 結果的に言うと双方価格に見合ったユーザーエクスペリエンスを提供してくれるものであるため優劣というよりは、より自身に適した方を選ぶのがよいだろう。


店頭に両者を比較できる環境があるので、自身で比較してみるのが最も確実である。

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フェラーリのハンドルを模したT-300RSもある。通常のT-300RSより1万円ほど高価。

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スタンド、シフター、シフター固定バー、ロック機能付きチェア、フロアマット等