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【サポート】CPUクーラー取り付けの際は、グリスの塗り過ぎに御用心

※こちらの記事は2015年7月28日掲載「グリスの塗り過ぎにご注意」を改訂したものです。

最近はCPUにリテールクーラーが付属しないモデルが増えたり、

冷却性能や静粛性を重視したりして、サードパーティ製の

CPUクーラーを取り付ける事例が増えてきました。

そこで、サポートでもお問い合わせいただくことの多いCPUのグリス

(サーマルグリス)の塗り方についてのご案内です。

CPUクーラー取り付けの必需品のCPUグリスですが、

CPUに付属しているCPUクーラーにはあらかじめグリスが塗布されているため、

CPUに付属のCPUクーラーを使用していると自分で塗り直す機会は少ないものです。

逆に単体販売されているサードパーティー製のクーラーでは、

クーラーに付属のグリスを自分で塗るようになっていることが一般的です。

CPUに付属のクーラーのグリスを自分で塗り直しする場合でも同じことが言えますが、

CPUのグリスは多すぎても少なすぎてもいけません。

201802_Thermalgrease2-s.jpg

【塗り過ぎの例】
塗り過ぎの例

グリスを一本使い切る勢いで使用すると、

左の画像のような状態になります。 ヒートスプレッダからはみ出たグリスが

CPUソケット内にまで浸入しかねない危険な状態です。

ソケット内にグリスが浸入すると、 動作不良や故障の原因になるほか、

メーカー保証が効かなくなる場合もあります。

グリスの用量・塗り方にはいくつか手法があり、

ヘラを使って薄く塗る方法が広く知られていますが、

グリスの厚みを考慮しないといけないのが難点です。

ツクモのサポートセンターでオススメしている方法は、

下の画像のようにCPUの中心に米粒2~3粒分程度を盛り、

ヘラは使わずに直接CPUクーラーを取付けて、

ヒートシンクで自然に押し広げる方法です。

201802_Thermalgrease3-s.jpg 201802_Thermalgrease4-s.jpg


この方法なら適量をCPUの中央に盛るだけで済み
ますので、

失敗も少なく簡単でオススメです。 CPUクーラーの取り付けや取り替えの際に、

ぜひお試し下さい。

やっぱり自身が無い...という方は

「組立代行」をご用命ください。