【TEAM GRAPHT eSPORTS PRO GEAR STORE NAGOYA】FPSとは何か。
PCやゲームに関わっていると少なからず耳にするであろう専門用語の数々。わからないものがあると会話に齟齬が生じたり、全くついて行けないこともあるのではないだろうか。ここではあまり自信がないと言う人に向けて噛み砕いた用語解説をしていく。
今までデバイスに関しての比較レビュー等を紹介してきたのだが、今回はもう少し視点を変えた話題を取り上げてみる。
【FPSとは何か】
タイトルで、真のFPSとは何かという哲学的な論文を期待した方には申し訳ない。ここで記載するのは用語としての解説である。
PC、ゲーム関連の話題になると頻繁に登場するのがこの用語【FPS】。知っている人には既にこの後綴る内容を読まずとも理解できるだろう。しかしここでは、右も左もな初心者の方や、何となくわかっているけどもハッキリはわかっていないと感じている方のために解説させていただく。
二つの意味のFPS
会話の中で登場する【FPS】は厄介なことに、似た状況下で異なる二つの意味を持っていることがある。補完しながら聞くことができる人なら問題ないが、知らない人はパニックになること間違いない。以下に例文を表記する。
「最近出たFPSやってるんだけどさぁ、パソコン古くてFPSが全然出ないんだよね。」
出るのか、出ないのかはっきりしろと言いたい方もいらっしゃるだろう。わかる人は全く迷うことなく理解することができるはずだ。これをざっくり翻訳すると以下のようになる。
「最近始めた一人称視点のシューティングゲームがあるのだが、パソコンが古いせいで性能が足りず、画面が滑らかに見えない。」
この例文に登場する二つのFPSの意味を分けて紹介しよう。
「最近出た」方のFPSは、ゲームのジャンルを示す用語である。RPGやアクションといった、そのゲームがどんな種類のゲームなのかを表す用語のひとつだ。本来は「First-Person Shooter」と表記される。意味合いは、「一人称視点のシューティングゲーム」と思ってもらえばいい。要するに、操作するキャラクターの視点になって銃を撃ったりするゲームのことだ。最近のゲームなら、RAINBOWSIX SIEGEやBATTLEFIELD等が該当する。PUBG(PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS)は基本になる操作視点が三人称視点なのでFPSではなく、「TPS」の分類になる。「Third-Person Shooter」の意味で、「三人称視点のシューティングゲーム」のことだ。操作キャラクタの背後から見た状態で撃ち合ったりしているゲームはTPSということになる。
「全然出ない」方のFPSは、正確に言うとゲームの用語ではない。本質的な意味は、「秒間あたりの出力フレーム数」を表す用語である。モニターやディスプレイなど、映像を映し出している機器は基本的にパラパラ漫画のような要領で、異なる画像を連続して表示することで映像として見えるようになっている。一秒の間に一枚の絵が表示されているなら、1FPS。一秒の間に60枚の絵が表示されているなら60FPSと表記される。この数値は大きい方が滑らかに見えるようになるため、ゲームにおいては有利になる。しかし、一般的なモニターは60FPSまでしか表現できない。ゲーミングモニター等の特殊なモニターなら、144FPSやそれ以上に対応できるものもあるが、その分高性能なPCが必要になる。モニターで対応できるFPSはHzで表記される。60Hzや144Hzといった具合だ。
当然、大量の絵を瞬時に表示させるには能力が必要になる。最新ゲームでもFPSを高く保って遊べるPCについては、また別の機会に解説することにしよう。別の呼び方で、「フレームレート」と呼ばれていることもある。ゲームでは必須になるモニター等の機材が関係している性質上、この手の話題には登場しやすい用語である。
ちなみに、PS4等コンシューマーゲーム機は最大で60FPS程度の対応になるため、高性能なゲーミングモニターは使いこなせないかもしれない。
まとめ
FPSとは 意味1:一人称視点のシューティングゲーム。
意味2:パラパラ漫画(モニター)の、一秒に表示される絵の枚数。
もっと厳密な定義や解釈についてはここでは省略する。
これで例文の意味が分かるようになるだろう。
「最近出たFPSやってるんだけどさぁ、パソコン古くてFPSが全然出ないんだよね。」
翻訳すると
「最近始めた一人称視点のシューティングゲームがあるのだが、パソコンが古いせいで性能が足りず、画面が滑らかに見えない。」
のようになるわけだ。