クリエイター向けノートPCを比較してみました
グラフィック能力の優れたPCが力を発揮するのはゲームだけではありません!
CADやCG製作といった用途でも優れた性能を発揮します。
ただし、PCゲームとはちょっと違った性能が求められますので、今回はこの部分を比較してみました。
3D CG用の基本環境としては「Direct X」と「Open GL」の2つにおおむね分けられますが、
PCゲームは主に「Direct X」
CAD/CG作成は主に「Open GL」
PCゲーム向けのグラフィックカード「NVIDA GeForceシリーズ」は「Direct X」に優れた性能を発揮します。
これに対して「NVIDIA Quadro」シリーズは「Open GL」に対して優れたパフォーマンスを発揮します。
とはいえQuadro搭載モデルの選択肢は非常に少ない・・・そこで、GeForceシリーズでどの程度OpenGL性能が高まるかを比較してみました。
まず、一般的なメーカーPCの上位モデルでどの程度のスコアかを見てみましょう。
dynabook T75/G 第8世代Core i7-8550Uを搭載したモデルです。グラフィックスはCPU内蔵のIntel UHD Graphics 620。
Open GLのベンチとしては定番の「CINEBENCH R15」で計測したところ《45.72fps》というスコアでした。
MSIのクリエイター向けモデルに登場していただきましょう。まずはPS42 8RB-005JP
1.19kgの軽量ボディにGeForceMX150を搭載した人気モデルです。CPUはT75/Gと同じCore i7-8550Uです。
スコアは《87.89fps》と倍近くのスコアを出してきました!GeForceMX150はエントリークラスのGPUとはいえCPU内蔵グラフィックとの差は歴然です。そして次は・・・
MSIのクリエイター向け上位モデル、P65 8RE-015JP
同じCore i7でも6コアの8750Hを採用、GPUはGeForceGTX1060Max-Q。ゲーマーの定番グラボですね。
スコアは《105.69fps》!さすがに伸びてきますね~。GeForceでも十分にパフォーマンスが出ています。
そして次はQuadro P1000搭載のMSI WE63 8SI-100JP 「Open GL」特化型のモデルです。
スコアは《137.55fps》!!さすがにOpen GLに最適化されているだけあってぐっとスコアが伸びてきます。CAD/CG専用にするならぜひ選択したいモデルですね。
ツクモが誇るゲーミングPC 「G-GEAR」シリーズでもスコア計測してみました。
まずは絵描きさんなどにも人気のN1565J。Core i7-8750HにGeForceGTX1050Ti搭載。視野角の広いIPS液晶採用です。
スコアは《106.03fps》となりました!GeForceGTX1060と差がないですね・・・それぞれのPCの環境やドライバのバージョンなども影響する場合がありますが、ゲームほどの違いは出ないようです。
そして最後はG-GEAR最強モデル、N1586Jに登場してもらいました。Core i7-8750HにGeForceGTX1070Max-Q搭載。AdobeRGB99%対応液晶でクリエイターさんにもおすすめモデルです。
スコアは《110.40fps》となりました!1050Ti/1060より若干伸びていますが、やはりゲームのベンチほどの差にはならないようです。
当然といいますか、Quadroのスコアが抜けていますが、GeForceGTXシリーズもなかなかのスコアで健闘しています。
また、CPU内蔵グラフィックスと外付GPUとの差はかなりありますので、CAD・CG・動画編集といった用途にはGPU内蔵モデルをぜひ選びたいところですね!ぜひ参考にして下さいね。