【サポート小ネタ】BIOSアップデートの注意書きにご注意!

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ツクモのサポートブログ

BIOSアップデートの注意書きにご注意

新しいCPUに乗り換えるためにマザーボードのBIOSアップデートを行なうときに、通常の方法ではアップデートが正常にできず、アップデート方法に制限がある場合があります。特殊なアップデート方法が必要になる場合には、マザーボードのBIOSダウンロードページに説明書きがありますが、製品によっては難易度が高いことがあります。

制限がある場合の事例

ここでは、ASRock X570 Phantom Gaming-ITX/TB3の場合を挙げて見ていきます。BIOSのダウンロードページのバージョン2.60の説明欄には次のような記載があります。

わかりやすく説明すると、Ryzen 4000シリーズAPUとRyzen 5000シリーズCPUを利用可能にするためには、Ryzen 3000シリーズのCPU(グラフィック非搭載)を使用してBIOSをアップデートする必要があります。また、Ryzen 2000シリーズCPU(グラフィック非搭載)とRyzen 3000シリーズAPU(グラフィック搭載)を使用してBIOSをアップデートするためには、「Steps to Update Renoir/ Ryzen™ 5000 Supported BIOS」という資料の手順でアップデートする必要があります。

アップデート失敗例

実際に、ASRock X570 Phantom Gaming-ITX/TB3にRyzen 3000シリーズAPU(グラフィック搭載)を搭載して通常の方法(Instant Flash)でBIOSをアップデートしてみたところ、アップデートは見た目上は成功してBIOS画面でのバージョン表記も新しいバージョンになっていました。しかし、アップデートで対応したはずのRyzen 5000シリーズCPUを搭載してみると、起動せず画面が映りませんでした。

そこで、「Steps to Update Renoir/ Ryzen™ 5000 Supported BIOS」の資料の手順でアップデートすることで、Ryzen 5000シリーズCPUを搭載しても正常に動作するようになりました。

アップデート作業の難易度が高い例

ASRock X570 Phantom Gaming-ITX/TB3での「Steps to Update Renoir/ Ryzen™ 5000 Supported BIOS」の手順は、USBメモリ等にEFIのブータブルメディアを作成して、コマンドラインでBIOSのアップデートを行なう方法となっています。

10年ほど前から、BIOSのアップデートはBIOS上で比較的簡単にできるようになりましたが、それ以前にはフロッピーディスクやUSBメモリにMS-DOS互換のブータブルメディアを作成して、コマンドラインでBIOSのアップデートを行なう方法が採用されておりました。それと同様の方法が必要となり、比較的難易度が高くなっています。

こうした方法でアップデートが必要な環境で、アップデート作業が難しいと感じられる場合には、無理にアップデートをせずツクモのBIOSアップデートサービスのご利用をご検討ください。

※こちらのブログ記事はブログに掲載した時点の情報に基づいて作成されています。

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