【シミラボ】Thermal Grizzly製液体金属グリス"Conductonaut"のシミ的活用術
1℃でも温度を下げたい場合どうすればよいのか?
自作PCの謎にオーバークロッカー清水が全力で迫る"ちょっと真面目"なコーナー
今回のテーマは液体金属の活用術です。
殻割りしたCPUの内部に液体金属グリスを使うのは、
今やポピュラーなテクニックとなりました。
コアからヒートスプレッダへの熱移動がスムーズになるので、
大幅にCPU温度を低下させる事が可能です。
CPU内部の熱伝導材としてグリスを使用する製品、
Intel系で言うとIvy Bridge以降のLGA115X系のCPU、
AMD系で言うとTrinityなどの一部のAPUで有効なテクニックです。
殻割リスト諸氏の中で一番多いのは、CPU内部に液体金属グリスを使用し、
CPUとクーラーの間に普通のグリスを使用するという組み合わせだと思いますが、
クーラーとの間にも液体金属グリスを使うとどうなるのか気になりませんか?
CPU内部のグリスを高性能なシリコングリスに変更した場合よりも、
液体金属グリスに変更した場合の方が温度が下がるのは既知の事実。
ならば液体金属サンドイッチこそ至高なハズ...
過去にシミブロで検証した殻割り比較記事のグラフを見ても、
液体金属がグリスに圧勝しているので、
液体金属バーガーによる更なるCPU温度の低下に期待は膨らみます...ゴクリ
過去の検証記事はこちら→「CPUを殻割りするメリットとは?」
という事で、殻割り済みのCore i7-6700Kを用いて検証してみました。
内部グリスはThermal Grizzly製液体金属グリス"Conductonaut"に変更済みです。
いきなり結果からですが、
なんと高負荷時に4℃もCPU温度が低下しました。
これには驚きです。
CPUクーラーの買い替えに匹敵する結果と言えます。
数千円投資してCPUクーラーを買い替えるより、
液体金属バーガーにする方がローコストと言えるでしょう。
ただ、注意点もあります。
液体金属グリスはアルミやCPUのヒートスプレッダ表面を腐食させるのです。
なので、メッキがされていない銅製ベースのCPUクーラーを使う必要があります。
メッキがされている場合は耐水ペーパー等で研磨すればOKですが、
ダイレクトタッチ方式のヒートパイプを採用する製品は、
ベース部分に一部アルミが使われていたりするので注意して下さい。
CPUのヒートスプレッダですが、そのままだと表面が腐食してしまうので、
銅が見えるまで表面を研磨した方が良いです。
今回の検証では研磨済みの物を使っています。
リスキーかつ手間が掛かるチューンですが、
1℃でもCPU温度を下げたい人は挑戦する価値があると思います。
お約束事ですが、
記事を読んでの挑戦でパーツが破損しても我々は責任を負う事が出来ないので、
挑戦される方はウルトラエクストリーム自己責任でお願いします!
内部グリスはThermal Grizzly製液体金属グリス"Conductonaut"に変更済みです。
【検証環境】 | |
---|---|
【CPU】 | Intel Core i7-6700K(4.7GHz/1.45V) |
【マザー】 | ASRock Z170M OC Formula |
【メモリ】 | DDR4-2133(バルク) |
【グラフィックス】 | NVIDIA GeForce GT520 |
【クーラー】 | Thermaltake Water 3.0 Performer C |
【電源】 | CORSAIR AX1200i |
【OS】 | Microsoft Windows 10 64bit版 |
【グリス】 | Thermal Grizzly Kryonaut |
【液体金属】 | Thermal Grizzly Conductonaut |
【室温】 | 25℃前後 |
【温度】 | HWMonitor 1.31のPackageの値 |
【ファン設定】 | 全開(ポンプ含む) |
【OCCT設定】 | CPU LINPACK 全コア/AVX有効 |
いきなり結果からですが、
なんと高負荷時に4℃もCPU温度が低下しました。
これには驚きです。
CPUクーラーの買い替えに匹敵する結果と言えます。
数千円投資してCPUクーラーを買い替えるより、
液体金属バーガーにする方がローコストと言えるでしょう。
ただ、注意点もあります。
液体金属グリスはアルミやCPUのヒートスプレッダ表面を腐食させるのです。
なので、メッキがされていない銅製ベースのCPUクーラーを使う必要があります。
メッキがされている場合は耐水ペーパー等で研磨すればOKですが、
ダイレクトタッチ方式のヒートパイプを採用する製品は、
ベース部分に一部アルミが使われていたりするので注意して下さい。
CPUのヒートスプレッダですが、そのままだと表面が腐食してしまうので、
銅が見えるまで表面を研磨した方が良いです。
今回の検証では研磨済みの物を使っています。
リスキーかつ手間が掛かるチューンですが、
1℃でもCPU温度を下げたい人は挑戦する価値があると思います。
お約束事ですが、
記事を読んでの挑戦でパーツが破損しても我々は責任を負う事が出来ないので、
挑戦される方はウルトラエクストリーム自己責任でお願いします!