KHR-3HV 写真レポート

とうとう発表されました、待望のKHR-3HV!

価格も本日情報が届きました。税込119,700円となります。

気になる機体の情報を、KHR 5thアニバーサリーで撮ってきた写真を使ってご紹介します。現地で技術スタッフの方から聞いた情報などもあります。

詳細情報は、近日近藤科学のwebサイトにて掲載されるそうですので、そちらをお待ちください。

ちなみに発売前ですので、価格未定の製品については、予価を記載しております。発売時の価格とは異なる可能性がありますので、ご了承ください。

機体そのものは既に完成形ということなので、仕様に大きな変更などは無いものと予想されます。





1.お披露目時のデモの様子



歴代KHR揃い踏みでのお披露目デモです。こうして並んでいるのを見ると、大型化しているのがよくわかりますね。全長が増していても、横幅は従来機とほぼ変わらないので、非常にほっそりとした印象を受けます。外装も作りやすそうです。



2.22軸化した機体



上腕と腰のダミーサーボケースを交換して、22軸にした機体です。上腕、脚の付け根、腰にヨー軸が追加されています。KHR-3HVで使用されているサーボ「KRS-2552HV」は、予価約8,000円だそうなので、プラス40,000円くらいでこの状態にできることになります。

ちなみに、KRS-2552HVは発熱問題が相当改善されているそうで、1時間程その場足踏みをしても、表面温度はほぼ変化しなかったそうです。熱ダレの心配はあまり無さそうですね。

頭部の目にあたる穴は、穴あけ場所のガイドがあるそうで、とても簡単に開けられるとのことです。また、KHR-3HVは、胴体側にあるサーボで頭を動かすので、ヘッドパーツの製作がやりやすくなりました。ヘッドはあまり干渉を考慮しなくてもいいですし、個性が強く出る部分なので、オリジナルヘッド製作が流行るかもしれませんね。



3.バックパックの中身



特徴的なバックパックです。ランドセルと言うほうが馴染みのある方もいらっしゃいますよね。この上部に電源スイッチがあります。バックパックは、下部のネジ2本を外せば開く構造です。サーボの配線が、デイジーチェーン化によってスッキリしたこともあり、作業性は大幅に向上しています。また、右上にはPCとの接続端子があり、素早く接続できるようになってます。

内部には写真のとおり、5種類のパーツが組み込まれていました。キットに入っているのは「RCB-4HV」だけです。あとは別売のパーツになります。

新型マイコンボードのRCB-4HVは完全シリアル対応、さらにICS3.0対応です。それに伴い、アプリケーションも新規開発の「Heart To Heart4」になります。

RAS-2、KRG-4、KRR-1は今まで通り。秀逸なパーツ配置ですね。KHR-2HVでは、ジャイロは胴体内部が取付位置だったので、取付けがちょっと面倒でした。それも改善されています。

KRI-3はインターフェイス部品です。従来型の無線コントローラ、受信機KRR-1とコントローラKRC-1・KRC-3ADを使うためには、このKRI-3が必要です。価格はまだ未定です。



4.胴体のカバーを外した状態



胴体のカバーは、腋の下にあるプッシュピンで止められており、両腕を万歳させてピンを抜くと、前方向に抜けます。カバーの内部にもスペースがあるので、センサを仕込めます。ケーブルを通せる穴も最初から開いています。

丸で囲ってある空洞は、バッテリースペースです。通常は、ROBOパワーセルDタイプ(10.8V 800mAh)が付属します。スペースにだいぶ余裕があるので、中にスポンジなどを貼った方が良いかもしれませんね。

KRS-2552HVは、消費電力が低減されているそうですが、22軸化すると結構電力を使うと思います。長時間動作させるなら、リチウムポリマーバッテリを使用するのが良さそうです。3セル(11.1V)の大容量バッテリも入れられます。

あと、近藤科学の方が言っていたのですが、サーボがデイジーチェーンで繋がっているので、あんまりにも末端の方になると、電力供給不足が起こる可能性もあるとのこと。なので、あまり1本で繋げ過ぎず接続を分散させる。または、バッテリ容量を多めに確保する、などするのが良いのではないかと。説明書のとおり組み立てた状態では、そういう心配は無いでしょうけれど、改造等する場合には要注意でしょう。



5.腰周りにズームイン



従来の市販キットでは、だいたい腰周りが簡略化されており、後からの拡張は難しいものがありました。KHR-3HVでは、ダミーサーボをサーボモーターに交換するだけで、ヨー軸を追加出来ます。市販キットから入って、いずれはオリジナルロボットでROBO-ONEに・・・という方にとっては、手軽にヨー軸が追加できることによって、技術の向上が容易になるでしょう。

また、市販キットベース機の大会でも、レベル向上が起こるのではないかと。今後そういった大会のレギュレーションが、どのようにKHR-3HVに対応していくのか、非常に気になりますね。

KONDO-CUPのレギュレーションがどうなるのかは、まだ未定ですが、およそ2ヶ月ごとに開催されますから、そう遠い話ではありませんね。続報が待たれるところです。



以上、試合観戦をしつつ聞いた内容ですので、あまり多くのことがご紹介できませんでしたが、参考にしていただければ幸いです。

より詳しい情報がロボットウォッチに掲載されていますので、ぜひ下記のリンクからご覧ください。

Impress Robot Watch KHR-3HV紹介ページ



担当:K