シミ的常用OC設定術!
多くのご要望を頂いたので、本日のお題は"常用OC"の設定方法やその手順についてです!
やり方は人それぞれあると思うのですが、
今回は僕が普段行っている方法を解説しようと思います。
Intelプラットフォームをベースにした話ですが、
基本的な考え方はAMDプラットフォームでも同じなので、
皆さんの参考になれば嬉しいです。
あっ、今回はコアクロックのみを設定する初歩的なテクニックです...
やり方は人それぞれあると思うのですが、
今回は僕が普段行っている方法を解説しようと思います。
Intelプラットフォームをベースにした話ですが、
基本的な考え方はAMDプラットフォームでも同じなので、
皆さんの参考になれば嬉しいです。
あっ、今回はコアクロックのみを設定する初歩的なテクニックです...
まず最初に決めるのは電圧
OC時の破損事故の原因は、僕の経験上CPUの電圧や昇圧が原因の発熱にある事が多いです。
なのでまずはCPUの電圧を固定します。
スタートラインとして適しているのが、
CPUの"Trubo VID"というTurbo Boost有効時の電圧です。
CPUの定格状態で掛かる最大電圧なので、
安全性が保証されています(壊れる可能性がゼロではないですが...)
調べ方としては、下記があります。
▼手順①CMOSクリア法
CMOSクリアしてからBIOSに入り、CPUの電圧をモニタリング欄でチェックする方法。
Turbo VIDを元に動作するマザーボードで有効。
ASUSTeK、GIGABYTE、MSIのマザーの大部分が対応。
▼手順②Turbo Boost倍率直打ち法
Turbo Boost時の最大動作倍率をBIOSで入力しシステムを再起動させ、
CPUの電圧をBIOS内のモニタリング欄でチェックする方法。
CPU電圧はAUTO設定でOKですが、
C StateやSpeed stepなどの省電力機能を無効にして最大クロック動作にする必要があります。
▼手順③CPU-Zで見ちゃうぞ法
読んで字のごとく、CPU-Zでチェックする方法。
ベンチマークを走らせて最大クロックで動作させて、その時のCPUの電圧をCPU-Zでチェックします。マザーによっては正確な電圧が表示されない場合があるので注意です。
上記の方法でCPUの"安全な電圧"が分かったら、ここからはクロックの設定に進みます。
次にクロックの設定だ!
安全な電圧が分かった所で、次は動作が安定するクロックを探っていきます。
ベースクロックを変更すると、リングバスクロックやメモリクロックが上がってしまうので、
動作が不安定になる場合が多いです。
なので、基本的には倍率変更のみでOCするのが、常用OCのセオリーと言えます。
▼手順①CPU電圧を設定する
まずは調べた安全なCPU電圧をBIOS内で入力します。
▼手順②CPU倍率を設定
次にCPUの動作倍率を設定します。最初は少しずつ上げていくのが失敗しないコツです。
時間は掛かりますが、Trubo Boost時の最大動作倍率の+1倍からスタートして、
負荷テストをしながら1倍ずつ上げていくのが確実です
▼手順③負荷テストで動作確認
電圧と倍率が決まったら、負荷テストで動作確認を行います。
CINEBENCH R15などの軽いものから、OCCTやPrime95などの重いものまで様々なテストがあるのでお好みで。
負荷テストはどうする?!
安定性を確認するための負荷テストには様々な物があります。
実際に僕が長期使用時の安定性を確認するために使っているのは下記の2種類です。
▼OCCT
定番の負荷テストツールのひとつです。
僕がよく使うのは"CPU:LINPACK"というテストで、
AVXオプションを有効にすると凶悪な負荷になります。
OCメモリを使っている場合は、CPUとメモリに負荷が掛かる"CPU:OCCT"テストも使います。
▼Prime95
こちらも定番のry。
CPUに強い負荷を掛けたい場合は"Small FFTs"、
CPUとメモリに負荷を掛けたい場合は"Blend"を使用します。
理想を言うと24時間連続で上記のうちのどれかをテストしたいのですが、
時間がない場合が多いので2時間通ればOKとしています。
個人的に最も良く使うのが、OCCTのCPU:LIPACKテストです。
OCメモリを使われている方や、リングバスなどのアンコア部分もOCされている方は、
"CPU:OCCT"も2時間通しておいた方がいいかもしれません。
OCCTでもPrimeでも上記の2テストを2時間ずつクリアすれば、安定してくれる場合が多いです。
負荷テストをパスしたら、
安定動作する下限電圧を探して発熱を抑えるのが、
常用OCのセオリーだと思います。
しかし、ギリギリの設定だと不安定さを招く原因になる場合があるので、
下限電圧よりも少し高い設定にすると安定してくれる場合が多いのでオススメです。
1.25Vの場合は1.26Vまで上げるといった感じですね。
負荷テスト時の温度ですが、
80℃以下に収まるようにすると安定性や耐久性が犠牲になりにくいです。
そこで重要になってくるのがCPUクーラーの性能です。
下記の特集記事ではCPUクーラーの性能比較をしているので、
CPUクーラーのアップグレードを検討されている方は覗いてみて下さい!
【シミトク:CPUクーラー性能カタログ 2016夏】
http://shop.tsukumo.co.jp/special/160905s/
適切な設定を行って、きちんと冷却するのが常用OC成功のカギなので、
記事を参考にトライしてみて下さい!
念のためですが、OCしてぶっ壊れてても、
僕やツクモは責任を持てませんので、
その部分だけはよろしくお願いします!
それでは、よいOCを!