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TK電源実験室~その5~


店員TKです。
今回は日本では未発売の電源をお借りしましたのでご紹介します。

ご紹介するのはこちら

IKONIKの80Plus GOLD取得電源「VULCAN+ 850W」です。
良い電源なので是非見てくださいとお借り受けたのですが
当コーナーでは海外サイトのようなオシロでのリップルノイズ測定や
各ラインの出力や実際の変換効率を調べるとか正直言って出来ません。(キリッ

出来ることと言えばいつもの構成でいつもの様に消費電力を計測するだけではありますが、参考程度にご覧いただければ幸いかと思います。

今回は商品が日本未発売らしいので写真をいくつか撮りました。
最後の方に中の写真もいくつか乗っけていますので気になる方はそちらも見てください。

まずは化粧箱から。



いざ開封~


梱包材をどけると・・・



袋に入った電源本体がありました~

電源本体はこんな感じです。



最近の電源としては珍しく12Vが4系統で1系統あたりMAX30A(360W)でトータルでは850W(70A) って全部ですね・・・はい。
+5Vsbが6A(30W)ってちょっと強すぎなような気がしますが・・・

冷却ファンはゴルフファンで



青く光ります(☆o☆)ピカーン



この電源はプラグインタイプの電源ですが本体からケーブルが出ているケーブルが



ATX24PIN x1
EPS12V x1
ATX4+4PIN x1
PCI-Express6+2 x2
SATAx4 x1

っと構成によってはこれだけで足りちゃうかも・・・っと言うぐらい出ています。
取り外し可能なケーブルは



このようなポーチに入っていまして



PCI-Express6+2 x4



SATAx4 x2
ペリフェラルx4 x2
となっています。

前置きが長くなりましたが商品の説明はこの辺にして早速テストしましょう。
今回は同じ容量のCorsair AX850とSilverStoneのSTRIDER GOLDの750Wも一緒にテストし計測結果を行っています。

CPU:Phenom X6 1055T(125W)
M/B:890FXA-GD70
Mem:DDR3-1333 1GBx4
VGA1:RH5770-E512HD/G2
VGA2:RH5750-E1GHD/AC
ODD:iHOS104
SSD:RealSSD 64GB
OS:Windows7 Ultimete 32Bit
OP1:ZM-MFC3

計測方法は以前と同じ4つの項目で計測し消費電力計には
ZALMANのZM-MFC3を使用しています。

①OS起動5分後の消費電力
②Prime95起動5分後の消費電力
③FurMark起動5分後の消費電力
④Prime95+FurMark起動5分後の消費電力

では最初に、IKONIK VULCAN+ 850W 80Plus GOLD
①153W
②245W
③315W
④431W

次にCorsair AX850 850W 80Plus GOLD
①147W
②241W
③306W
④423W

最後にSilverStone STRIDER GOLD 750W 80Plus GOLD
①148W
②242W
③309W
④428W

AX850は流石としか言えないですね~。
STRIDER GOLDも悪くはないのですが、極端な差が出ていないところから考えてみると今回のこの差は容量の差と恐らく、冷却ファンがAX850は止まったままだったからと考えられます。

変換効率は容量が高い方が効率がよい場合が多く、STRIDER GOLDも850Wの方が効率は高いですし、CorsairのAXシリーズは電源の負荷や温度が設定より低い場合はファンは回りません。
(ファンが回ったところで差が極端に付くことはないのですが、1、2Wの差は出そうです。)
ただ、全体的に前々回計測したSS-660KMと比べ消費電力は高くなってしまっています。

SS-660KM 660W 80Plus GOLD
①145W
②242W
③304W
④420W

さて、今回の主役である肝心のVULCAM+ですが
CorsairやSilverStoneにかなり差をつけられてしまっています。
何故こんなに差が開いてしまったのか分かりません。
80Plusのリストを見ても極端に違いがないんです・・・

http://www.plugloadsolutions.com/80PlusPowerSupplies.aspx

                         20%      50%    100%
Corsair AX850 850W           88.93% 91.02% 87.82%
IKONIK VULCAM+ 850W          88.04% 90.63% 89.06%
SilverStone STRIDER GOLD 750W  88.74% 90.26% 87.54%

こんなに差が出るとは思ってみませんでしたが何がこの差を生んだのでしょうか?
ファンが光るから?ファンの回転数が高いから?なのでしょうか・・・謎です・・・
(音的には18dbクラスのファンと同じぐらい?に聞こえました。)

ただし、今回の構成よりも消費電力の高い構成例えばGTX480や580、5870でSLIやCrossFireで動かしているお客様には良いかもしれません。
何て言ってもPCI-Expressの6+2PINが合計で6本と3WAY-SLIでもしてくれと言わんばかりですから。
(※容量的にはGTX480や580で3WAY-SLIをするなら1000W以上の電源が必要ですけど。)

その他にもサイドパネルがアクリルで中が見えるようなケースをお使いor光り物好きにもオススメ。
80Plus GOLD取得電源でファンが光るのは日本ではSuperFlowerかコレしかありません!
電源ファンも光らしたい!というお客様には選択しに入れても悪くないと思います。

実際の処、使ってみたら意外と動作自体は問題はなく、簡易テスターでも電圧のブレも少なかったです。
今回のデータも正直に記載していますが個体によってはもう少し結果も違うかもしれません。
この製品が発売され、どのような評価になるのかは楽しみな電源でもあります。

最後に中の写真を~





~おまけはこちらから~

近頃話題に良く出てくるのでやってみました。

CPU:Core i3 540
M/B:H55N-USB3
Mem:DDR3-1333 4GBx2
HDD:ST32000541AS
ODD:IHAS108-29
VGA:HD5670-E512
OP1:ZM-MFC3

AQTIS 明智光秀 ATX500W REX-500A12 80Plus BRONZE

①74W
②122W
③128W
④162W

Antec EA430D GREEN ATX430W 80Plus BRONZE


①68W
②114W
③120W
④153W

SeaSonic SS-520GB ATX520W 80Plus BRONZE

①71W
②117W
③123W
④156W

ちょっと消費電力は高めですがCorePower4 600Wでのアイドルが84Wだったので 80Plus Standard以上はあると思うのですが、気になってしまったので明智光秀の追試をすることにします。