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5月27日(火)発売予定!オススメハイスペックMini-ITXケースLian Li「PC-Q36」!

アクリルパネルで魅せる!Lian Li 「PC-Q36」発売直前レビュー!
  • トップパネルとフロントの一部をアクリルにした「魅せる」ケースがLian Liから登場!
  • 人気のMini-ITXケース、PC-Q33の遺伝子を受け継いだ設計で機能面も優秀!
  • 5月27日(火)発売予定ですが、サンプルをお借りできたので発売直前レビュー!
5月27日(火)発売予定のMini-ITXケースLian Li 「PC-Q36」!
フロントパネルの一部とトップパネル全体をアクリルにして、内部を「魅せる」事ができるキューブ型ケースです!
見た目だけでなく、機能的にも非常に優れたMini-ITXケースですので、発売に先駆けてこちらでご紹介します!
代理店製品ページ ... http://www.dirac.co.jp/pc-q36-series/
↓ちょっと気になる方は「続きを読む」をクリックで!

まずは外見チェック!

サイズは247mm(W)×324mm(H)×330mm(D)。写真の通りトップパネル(天板)全体と、フロントパネルの一部がアクリルになっていて、内部を観察する事が出来ます。LED製品を組み合わせてデコレーションするもよし、単純に眺めて楽しんでもよしですね。
左右のサイドパネルにはそれぞれ2つのダストフィルターが搭載されており、通気性のよさを維持しつつ埃の侵入を防ぎます。フィルターをはずして120mmファンや水冷キットを搭載する事もできます。
また5インチベイはありませんが、フロント下部にスリム光学ドライブベイを備えており、ノートパソコン用の光学ドライブを搭載する事が可能です。

電源の上にマザーボードを横向きに装着する、最近多くなってきたいわゆる「ダブルデッキ」配置ですね。Mini-ITXとしては大きくなりますが、大型のCPUクーラーやハイスペックなビデオカードを無理なく使用する事が可能です。
フロントアクセスは電源スイッチ、USB3.0×2ポート、オーディオジャック×2、背面には本格水冷用のチューブを通すスルーホールもあります。

とりあえずバラしていきます。

トップパネルは手回しネジ4本で支柱に止まっていますのでまずそれをはずします。
前後左右のパネルは、写真のように支柱がスライドレールになっており、「おかもち」のように上から抜いてはずすような形になります。
特に、左右のパネルはツールレスではずす事が出来ますので、パーツ交換、お掃除メンテナンスなど内部へのアクセスは非常に楽です。

左右のサイドパネルをはずして横から。
ダブルデッキタイプだと、長い電源(180~200mm)を取り付けられるように電源の前は何も無いものも多いのですが、これはドライブベイになっていますね。手回しネジ2本でとりはずし可能です。
排気用の背面ファンは120mmのものがひとつ、標準でついています。

さらにフロントパネルをはずして上から。
支柱がサイドパネル固定用のスライドレールになっているのがわかりますね。
底面には電源吸気用の穴があいています。電源の上にはマザーがきますので、基本的に電源はファンを下向きにして取り付ける事になるでしょう。

取り外したドライブベイがこちら。
3.5インチのドライブを2台と、2.5インチドライブを1台マウント出来ます。
3.5インチ2台は横から専用ネジで、2.5インチはドライブ側にゴムマウンタをつけてから、スライドして固定します。

マウンタを取り付けるケース側の「受け」の所には、防振テープが2枚貼ってあります。これはなかなかいい気づかいですね!
その下はスリム光学ドライブ用のマウンタ。基本的に組み立てやすいケースですが、ここだけはケーブル取り回しも含めてちょっと組み立て難易度が高めです。

しっかりついてるファンフィルター!

外したサイドパネルを内側から。
左右サイドパネルの吸気口には、それぞれ2枚ずつ、計4枚のファンフィルターがついています。
固定用のピンをはずしてから横にひねればはずれますが、外から直接ブラシオプションをつけた掃除機で吸ってしまった方が早そうですね。

底面を外から。
電源ファン用ファンフィルターがついています。
これも横にスライドすれば外せます。チラっと写ってますが、標準でも比較的しっかりしたインシュレーターがついてるのがいいですね。

実際にカタログスペック通りのパーツが入るかチェック!

まずは電源から。
ハイスペックな構成に対応できるよう、カタログスペックで奥行き180mmまでの標準的なATX電源を搭載可能。
実際測ってみると、もうちょっと奥行きのある物でも載りそうですが、フロント側にドライブベイが来ますので実際には奥行き160mmあたりまでの物に留めておいた方がよさそうです。

そのままビデオカードを......。
カタログスペック通り、2スロットで最大300mmまでの拡張カードを無理なく搭載可能ですね。
とはいえMini-ITXですので、ビデオカード裏の出っ張りがどれくらいあるか、ファンが余計に出っ張っていないか等は確認しておいてほうがいいでしょう。

CPUクーラーはカタログスペックで高さ170mmのものまで搭載可能。
ただしこれもMini-ITXだと高さ以外の要素(横幅やファンの位置、マザーボードのソケット位置やバックプレートが取り付け出来るか、等)も大きく関わってきますので、購入時にはしっかり確認しましょう。
簡易水冷クーラーは、代理店でCoolerMasterのSeidon240Mの設置確認をしていますが、設置するとマザーの上にラジエーターが被ってしまう(代理店商品ページ)構造ですので、他のパーツとのクリアランスには注意が必要です。

他のケースとサイズを比較してみます。

参考までに、似たようなスペックを持つ他のケースと並べた写真をとってみます。アクリルに店員が映り込んでいるので、そこはボカしてあります。ご容赦ください......。
左からこのケースのベースになった定番Mini-ITXケースのPC-Q33(W229×H328×D240mm/約18リットル)、真ん中がPC-Q36(W247×H324×D330mm/約26.4リットル)、右がCorsairの250D(W280×H290×D345mm/約28リットル)です。
PC-Q33が一番小さいですが、PC-Q33は光学ドライブを内蔵できず、拡張カードが220mmまでのものしか入りませんので、搭載できるビデオカードが限定されますし、正面から見たサイズはあまり違いません。
人気の250Dと比較すると、5インチベイドライブを内蔵できない代わりに、大型のCPUクーラーを搭載する事が出来ます。ただしPC-Q36はスリム光学ドライブなら搭載できますし、この2機種はサイズも機能も似ていますので水冷なら250Dが、空冷でいくならPC-Q36がお勧めになると思います。

まとめます。

最後にオススメポイントとご注意点のまとめを!
いいところ
  • トップ全面とフロント一部にアクリルを採用し、デコレーションにも耐える見た目。
  • フルアルミで軽量、細かく分解する事ができ非常にメンテナンスがしやすい。
  • CPUクーラー、電源ユニット、拡張カードいずれも大型のものを搭載可能。
  • スペックの割に小柄ながらも、スリム光学ドライブを搭載可能。
  • 吸気口にはファンフィルターが搭載されており、埃の侵入を防げる。
注意点
  • 少々お高めの価格(税別予価22000円前後)。
  • トップアクリルパネルや剛性から、上に物を載せることはできません。
  • 5インチベイはありませんので光学ドライブはスリムに限られます。
  • 側面ファンフィルターとオプションの120mmファンは排他利用になります。

というわけで長々説明して参りましたが、全体的に見てダブルデッキのMini-ITXケースとしてかなり完成度の高いケースになります。
多少価格が高いのが難点ですが、ハイスペック構成、冷却性能、内蔵光学ドライブ搭載可、見た目の良さと全て揃えられるのはかなり魅力的!Micro-ATX版のPC-V359も発売予定ですので、横幅がもうちょっと増えてもよければこちらもお勧めです。
店頭展示もございますので、店舗にお立ち寄りの際は是非実機をご確認ください!

※この記事はPCケースのご紹介記事です。本文写真にあるPCパーツ類は別売りとなりますのでご了承ください。
皆様のご来店を心よりお待ちしております。