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店頭で問い合わせの多いあれこれをざっくりと解説 part 3

端子ってなんぞや

①『HDMI』 High-Definition Multimedia Interface(高精細度マルチメディアインターフェース)
テレビやレコーダー、プレイヤーからコンシューマーゲーム機、PC関係等幅広く採用されている規格。
映像と音声信号(と制御信号)を1本のケーブルで送れるため汎用性が高い。
著作権保護機能(HDCP)に対応している。

バージョンが複数あり、サポートしている機能や技術、転送帯域が変わってくるため用途によっては確認が必要。
フルHDで映したい場合は現行のグラフィックボードやケーブルであればほぼ問題ないが、
解像度やリフレッシュレートが高い場合(4Kで60HzやフルHDで144Hz以上等)は注意が必要。

サイズにいくつかの種類があり、
タイプAと呼ばれるサイズが通常サイズのHDMI端子。
タイプCと呼ばれるサイズがmini HDMIでデジタルビデオカメラ等で採用されていることが多い。(一部グラフィックボードにも採用されている)
タイプDと呼ばれるサイズがmicro HDMIでスマートフォン等で採用されていることが多い。

タイプBとタイプEもありますが、あまり見かけないので省きます(笑)

必須機能に関してはコンプライアンステストが義務付けられているため、表示することに関しては相性問題が起こりにくい。

②『DVI』 Digital Visual Interface 主にPCとモニターを接続するのに使われる規格。
コネクタが3種類あるため、事前に確認が必要。
・DVI-D(デジタル専用) ・DVI-A(アナログ専用) ・DVI-I(Integrated、デジタルおよびアナログ兼用)
となっており、更に内部結線の数によってシングルリンクとデュアルリンク(DVI-DL)に分かれる。
シングルリンクとデュアルリンクの主な違いは転送帯域となっている。

HDMIはDVIを基にした規格であるため、HDMIとDVIは互換性があるが、いくつか違いがある。
原則として、HDMIと互換性があるのはDVI-Dとなっており、音声信号はのらない。
また、ほとんどの場合HDMI側はDVI-DLをサポートしていない。(見た目上DVI-DLの変換ケーブルもあるが実際の結線はシングルとなっている)
そして転送帯域に上限があるため注意が必要。(1920×1200のWUXGAまで)

Mini-DVIとMicro-DVIというコネクタもありますが、こちらもほぼ見かけないので省略。
③『DisplayPort(DP)』
主にPCとモニターを接続するのに使われる規格。著作権保護機能(HDCP)にも対応している。
標準化団体であるVESAによって策定された、DVIの後継を狙った規格。
HDMIと同じく映像と音声信号(と制御信号)を1本のケーブルで送れるため汎用性が高い。(音声信号はオプション扱いのため機器による)
またDisplayPortは、HDMIやDVIでは想定していなかった解像度やリフレッシュレートでの運用を視野に入れているため転送帯域が広い。
最新規格(Ver 1.4)では、8K(7680×4320)の60Hzや4K(3840×2160)の144Hzに対応している。

コネクタには通常のサイズとMini DisplayPortがあり、Macにもこのコネクタが使われていて(全ての機能ではないが)互換性がある。

④『VGA端子 or アナログRGB or ミニD-sub15ピン』 ミニD-sub15ピンとうい名称はコネクタの名称であり、映像信号の転送のみに使われるためだけの規格ではない。
ただし、PCやモニターのミニD-sub15ピンは映像信号のやりとり用の端子と判断してほぼ間違いなし。
ミニではないD-sub15ピンもありますが、ミニのほうが広く普及したため廃れてしまった。

古い規格なので、グラフィックカードやマザーボードに搭載されていないことが多くなってきている。
また、解像度などの上限も他の端子に比べると低い。

変換したい!

お問い合わせが多い内容として、PC側の使える映像端子がDisplayPortでモニター側がHDMIなので変換したいという旨のお問い合わせが多いです。
変換自体は可能ですが、もちろん普通のケーブルより価格が高くなってしまいます。
変換する方向によってはさらに高くなります。

皆様のご来店を心よりお待ちしております。