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10月2日(水)発売予定!注目の新型Micro-ATXケース登場!

小さくてもハイスペック!あの人気Mini-ITXケースにMicro-ATX版登場!
  • 小型ハイエンドケースの定番「BitFenix PRODIGY」にニューバージョンが登場!
  • サイズはほぼそのままになんとMicro-ATXフォームファクターに進化!
  • さらに「PRODIGY-M」「Phenom-M」とバリエーションも増えました!オススメ!

※パーツ実装例(パーツは別売です)
以前blogで紹介した、ハイエンドMini-ITXケースの決定版「BitFenix PRODIGY」にMicro-ATXの新バージョンが登場!
ラインナップは見た目そのままにMicro-ATX化した「PRODIGY-M」と、スタイリッシュな外見に生まれ変わった「Phenom-M」の2種類! (カラーはそれぞれホワイトとブラックの2種類ずつ)。
外側フレームはほぼ流用になっていますが内部はほぼ別物と思って良いくらいのアグレッシブな進化を遂げて、ますます使いやすくなった当シリーズをご紹介!久々に血がたぎるケースです!
販売代理店製品紹介リンク:
    「BitFenix PRODIGY-M」
        …http://www.dirac.co.jp/prodigy-m-series/
    「BitFenix Phenom-M」
        …http://www.dirac.co.jp/phenom-m/
↓ちょっと気になる方は「続きを読む」をクリックで!

まずはそれぞれの外見チェック!

PRODIGY-M。Mini-ITX版とは側板にビデオカード用のメッシュ穴があるかで見分けられます。
Phenom-M。こちらは同じフレームを使用としてるとは思えないくらいすっきりしました。

サイズはメーカーページの記載でPRODIGY-MがH404mm×W250mm×D359mm、Phenom-MがH330mm×W250mm×D374mmとなっています。
「PRODIGY-M」は元となったMini-ITX版の「PRODIGY」と同じ、「Phenom-M」は上部ハンドルが無くなった分高さがだいぶ減って、フロントに吸気スリットをもうけている関係で少し奥行きが増えています。


並べてみましょう。ハンドルが無くなって下部バンパーがインシュレーターになっただけで「Phenom-M」がだいぶスッキリして見えますね。
以後、取材時期の関係で「PRODIGY-M」と「Phenom-M」の写真が入り乱れますが、基本的に内部のスペックは一緒ですのでご容赦ください。

外回りの機能チェック!

スイッチ類は「PRODIGY」と同じく右側面に集中。
上から電源スイッチ、リセットスイッチ、オーディオIN/OUT、そしてUSB3.0が2ポート (内部ピンヘッダ接続)がついています。
また写真の「Phenom-M」だとフロンパネルの横にメッシュで空気取り込み口があります。比較的容積の小さいケースだけに、少しでも穴があいていると安心ですね。

とりあえず中身を詰め込んでのイメージ映像です。左側がフロント、右側がリアになります。
ノーマルのPRODIGYと配置はガラっと変わりまして、マザーボードが倒立配置、電源はフロント設置です。電源のファンはフロントから吸気する形になります。
標準ではリアに12cmファン×1、底面に12cmファン×1が設置されています。ビデオカードを増設しない場合はこれで十分かと思いますが、ビデオカードを設置する場合はTDPに合わせてリアファンを14cmに換装したり、底面ファンを1個&上部ファンを2個増設する事が可能です。

内側からリアのアップを。Micro-ATXですがスロットパネルは5スロット分用意されています。上面ファンを設置する場合のスペース確保や、I/Oブラケットを設置するのに役立ちますね。
電源ケーブルはフロントに設置した電源からリアまで延長ケーブルで取り回している形です。
マザーボードベースには今時のケースでは標準仕様になりつつあるCPUカットアウトがありますので、設置後のPCUクーラー換装もお手軽に出来ます。
ドライブベイとフロントファンを切り捨てて電源スペースにした結果、Mini-ITX版の「PRODIGY」よりだいぶ中に余裕がある感じですね。思ったよりパーツの出し入れがしやすいです。

底面はマグネットつきのパネルでフタがされています。
そんなに激しい冷却が必要な構成でなければこれでフタをしてあげれば余計なホコリが入らずに風の流れも管理しやすくなるでしょう。

マグネットですのでツールフリーで簡単にパカっとはずれます。
風の流れがなどと悠長な事を言っていられない構成ではフタははずして12cmファン×2をモリっとつけていただいたほうがいいかと思います。

ドライブ類はどこに行っちゃったの?


「PRODIGY」ではフロント部にモリっとあったドライブベイ (参考画像)ですがサクっと取り外されてサイドパネルに設置する形になります。
SSDを3台もしくはSSD2台 + HDD2台を設置する事が可能です。さらに左サイドパネルに直接SSD2台を貼り付けるプラスチックパネル (参考画像)や、底面ファンを取り付けずに代わりにHDDを2台取り付ける事で立派なベイは無くとも結構な数のドライブ設置が可能!
ただし、どこに設置するにしてもSATAケーブルのデバイス側端子が「L字」だとケースに当たって取り付け出来ませんので、マザーボード付属ケーブルの形状には注意してください。
…最近のマザー付属ケーブルは大体「片側L字」なので、「コネクタ部がストレートかつ小さめ」のSATAケーブルを別途用意するとGOODだと思います。ラッチなし推奨!

電源とかビデオカードとか色々と詰めてみましょう。

まずは電源のクリアランスを。カタログスペックだと160mmまで設置可能となっています。
が、そんな事に気づかない担当はとりあえずその辺にあった180mmの素敵プラグインPLATINUM電源を詰めてみました。
だって色が合ってて格好良かったんだもん!

なんだほら入るじゃないですかー (メリメリ)。
えー、ご覧の通りかなりキッツイ事になりますのでマニュアル通り160mmまで、さらに言えば可能であれば140mmの電源にしていただいた方がよろしいかと思います。
だってめっちゃメリメリいうんで。
フロントにむやみに穴が空いているのはフレームがMini-ITX版の「PRODIGY」と共通だからですね。
「ACアダプタ運用ならフロントにファンつけて色々いじれるな…」とか邪な考えが頭をよぎりますが今は封印しておきます。

そんなわけで最強伝説ビデオカード、MSI製のLightning様にお出ましいただきます。
カタログスペック上は電源が160mm以下であれば長さ320mmのビデオカードまで入ります。電源が長いとビデオカードに当たっちゃいますね。
ただし、右の写真は奥行き140mmの電源を使用した場合ですが、それでも結構窮屈というか作業スペースは数cmしかありませんのでそのあたりはご注意下さい。…結構キツい!

それじゃあ短いビデオカードを入れればいいじゃない!
というわけで長い電源を入れたまま測ってみました。見た感じ240mm弱くらいまでならいけそうです。
最近はハイエンドのちょっと下までくらいならこの長さのビデオカードもありますので「組み込みが楽な方が良い!」という方はビデオカード購入時にカードの長さをチェックした上でご購入いただければと思います。

5インチベイ?知らない子ですね。

恐らくこの「PRODIGY-M」と「Phenom-M」を語るときに外せないのは5インチベイの話になると思います。
フレームが「PRODIGY」と共通ですので、取り外し可能な5インチベイがついています。右は邪魔だという理由でとりはずされた5インチベイさんです。心なしか哀愁が漂います。
そもそも「Phenom-M」とか見ていただけると解るように、5インチベイがオープンじゃありません。シャドウ5インチベイ。あまり聞かない単語です。

そんな5インチベイを活用する為に「Phenom-M」には各種ドライブを取り付け可能にするプラスチック製のアダプタが付属しています。
…んですが!個人的にはもうインストールはUSBドライブからやっていただいて、5インチベイの事はすっかり忘れていただくのがオススメです!
5インチベイさんをナイナイする事で以下のような恩恵が受けられます。

・上面に120mmファンが設置可能
・奥行きの長い電源ユニットを設置する事が可能
・3スロット目以降のスロットに拡張カードを装着可能

逆に言いますと、5インチベイを利用すると以上3つの事が出来なくなるためかなりのデメリットです。
ケーブル取り回しや廃熱で組み立て難易度も跳ね上がりますので、是非外付けドライブの使用をお勧めします。慣れてしまうと結構便利ですよ外付け!

おまけ:CPUクーラーの取り付け。

カタログスペック上は高さ160mmまでのCPUクーラーが取り付け可能とあります。
CPU周りの空間は余裕がありますので、特に何もないと思いますが一応やっつけでフィッティングをば。
まずはトップフローの定番品、ENERMAXの「ETD-T60-VD」。
特に問題はなさそうですね。静音マシン作りにも十分イケそうな感じです。

サイドフローでちょっと背が高めのThermalright製「Macho Rev.A」(H162mm)
…一応普通に入りますが、前述したHDDのマウンタと接触しそうです。
このあたりは素直に160mm以下の物を使うか、もしくは120mmか140mmタイプの簡易水冷キットを使用した方がよさそうです。

まとめ。

最後にオススメポイントとご注意点のまとめを!
いいところ
  • Mini-ITXで定番のPRODIGYシリーズと同じフレームで安心!
  • 新型の「Phenom-M」は見た目もスッキリ、サイズも省スペース化!
  • サイズのわりには大型のビデオカードやCPUクーラーを設置可能!
  • 電源が直接外部吸気なので熱ダレで弱る可能性がグッと抑えられます!
注意点
  • 5インチベイがあると大幅に拡張性が落ちるため、光学ドライブは外付け必須。
  • SATAケーブルはできるだけ端子がストレートの物を使用したほうが無難かも?
  • Mini-ITX版のポイントだった240mm水冷キットの設置ははちょっと厳しそうです。
  • 奥行きの長いビデオカードは電源と当たらないように注意が必要です。

というわけで長々説明して参りましたが、Micro-ATX大好きの店員イチオシはこの中でも「Phenom-M」!
スタイリッシュな外見とヘヴィな構成でもなんとかなる冷却性能は他に無い魅力です!
同デザインで内部が「PRODIGY」と一緒の、Mini-ITX版「Phenom」もございますので、HDDタンクなどに利用される方はそちらも是非!

※この記事はPCケースのご紹介記事です。本文写真にあるPCパーツ類は別売りとなりますのでご了承ください。
皆様のご来店を心よりお待ちしております。