ゲーミングマウス Roccat「Tyon」
今回はゲーミングマウス Roccat「Tyon」の紹介です。
まずは製品の基本スペックから。
ポーリングレート:1000Hz
フレームレート:12000fps
レスポンスタイム:1ms
最大加速度:30g
トラッキング速度:150IPS(3.8m/s)
データ転送フォーマット
リフトオフディスタンス:1~5mm
ケーブル:1.8m
オンボードメモリ:576KB
画像処理能力:1080万pixel
重量:126g(※ケーブルを除く)
サイズ:78mm(W)×135mm(D)×40mm(H)
ボタン数:16
店頭想定売価:\12,940 (税込\13,980)
■形状・重量
マウスホイールと下部を一周するラインが1680万色、2段階の明るさからカラーイルミネーションの設定が可能です。
今製品の特徴である左側の親指パドル(X-Celerator)やマウスホイール下部の背びれスイッチが目立ちますね。
メインボタン左右にある4個のボタンも上下に隙間が作られているので誤操作での同時押しや押し間違い対策もされています。
サイズは成人男性より少し小さめな筆者の手からすると少し大きめ。
しかしながらサイドのくびれがしっかりしているので非常に持ちやすい印象を受けました。
定番の持ち方である「かぶせ持ち」「つかみ持ち」「爪立て持ち」の3種類を試して見ましたが
重量は標準的なマウスと比べると126gとやや重め。
ハイセンシでの使用がオススメです。
■センサー
センサーは「8200 DPI PRO AIM R3」を採用、マウス中央よりやや上部に位置しています。
フレームレート12000fpsや最大化速度30g、トラッキング速度が150IPSと高性能なスペック。
1-5mmのリフトオフディスタンス調整機能も特徴。
個人的に一番気になるのはセンサーをサーフェス、つまりマウスパッドに合わせて最適化する調整機能です。
デバイス交換時の頭痛の種、マウスとマウスパッドの相性問題がこの機能で解決を図れるのであれば、非常に魅力的といえます。
■X-Celerator/背びれスイッチ
Tyonの最大の特徴の一つがX-Celerator。
X-Celeratorはマウス左側、親指部分に用意された双方向アナログスティックです。
これにキーボード操作やXinput操作をを割り当てることでアナログスティックによる直感的な操作が可能となります。
COMPUTEX TAIPEI 2014で開催された実機デモではBF4の戦闘機の機首の上げ下げ、ピッチング操作に割り当てられていたようです。
そしてもう一つが背びれスイッチ。
Tyonにはチルトボタンが搭載されていません。
その代わりに用意されたのがホイール下部に用意された双方向型のボタン「背びれスイッチ」です。
使ってみた感じでは人差し指や中指の第二関節付近を使って横から押す形になっています。
横から押す点や、その仕様上ほぼかぶせ持ち専用(つかみ持ちも指の高さによっては可)となる部分から癖が強いといえますが、
チルトホイールにあった意図しない操作を防げる点は魅力的です。
■EasyShift[+]
1つのキーに2種類の操作を割り当てて置き、「EasyShift[+]」キーを押している時と押していない時で切り替えが出来るという機能です。
非常に便利なEasyShift[+]機能だが、今までのRoccatマウスではボタン数の問題からサイドボタン等主要なボタンに割り当てざるを得ないのが難点でした。
それが今回のTyonでは左側下部に新たに「EasyShift[+]」専用とも言えるボタンが追加されたことでこの問題が解決。
使い勝手が飛躍的に向上しています。
■ソフトウェア
DPI調整やポーリングレート変更を始め、各種設定は専用のドライバからとなります。
DPIは200~8200の200刻み、ポーリングレートは125,250,500,100Hzの4段階から設定が可能。
プロファイルは5スロットまで保存可能となっています。
一見英語で解りづらい印象を受けますが、各項目にカーソルを合わせると下部に日本語で解説が出るので迷わずに設定が可能です。
■総評
多ボタンマウスということでMMO向きのマウスかと思いきや、高性能なセンサーやX-Celerator、背びれスイッチ等FPS向きの機能が詰め込まれていました。
オンリーワンの機能が魅力的な非常に面白い製品と言えるのではないでしょうか。
ROCCAT 公式HP:http://www.roccat.org/home/
岡谷エレクトロニクス㈱ 製品情報ページ:http://www.oec.okaya.co.jp/retail/service/roccat.html
というわけで今回はROCCATのゲーミングマウス「TYON」のレビューでした。
今後も様々な製品のご紹介をしていこうと思いますのでお楽しみに!