お父さんゲーマーなら誰もが頭を悩ます、あの問題について...
お父さんが安心できない、大人ゲーム事情...
あけましておめでとうございます。サッポロのnです。
みなさんはどんなお正月をお過ごしでしたでしょうか?筆者はもちろん2日から初売り業務。みなさまの今年最初のお買い物はいかがでしたでしょうか?個人的にはゲームデバイスの売れ行きが昨年以上に好調なのに驚きました。今年もツクモはPCゲーム業界の情報提供を続けていきますので、何卒宜しくお願い致します。
ということで、2016年最初の記事ということでどんな内容にしようか考えたのですが、年末に掲載したsteamについての記事内容の延長になるかもしれないが、海外ゲームタイトルが大量に日本国内になだれ込んで来ている現状を考える時に放っておけない「レーティング」について掘り下げてみようと思う。
「大人ゲーム」って表現をとあるショップで見ました。パッと見て感じるのは、大人向けのゲームというニュアンスですよね。最近、大人向けに作られたゲームタイトルが増えてきたように思いますが、実はこれは誤解で海外ゲームタイトルが日本国内で受け入れられるようになってきたのでこういった傾向を感じるようになってきた、のです。
TVでオンエアされるPS4のコマーシャル内容も、家族内で一番欲しがっているのがお父さんだという現実。そうなんです、コンシューマー機にも「大人ゲーム」の大きな波が来ているということなんです。しかし気を付けなければならないのが「大人ゲーム」をプレイするための条件、「レーティング」の存在です....
日本国内は「CEROレーティング」によって守られている?!
PCゲームのみならず、コンシューマー機用ゲームソフトにも上記のレーティングマークが貼られているのはご存知かと思います。(CEROとはCOMPUTER ENTERTAINMENT RATING ORGANIZATIONの略称)CEROレーティングの適用範囲は、日本国内における業務用ゲームソフトを除く全ての家庭用ゲームソフトである。
時代は変わった、としか言い様がありません。筆者が小学生の頃に遊んでいたゲームと、筆者の小学生の子供が遊んでいるゲームを比べること自体が無駄ですが、昨今のゲームソフトの性表現や暴力表現は目を見張るものがあります。ご家庭にお子様がいらっしゃるご家庭であるならば、これは頭を悩ませる一つの問題でしょう。このご時世、これを無視してゲームを遊ばせるというのは、言い換えると子供に成人映画を見せるようなもの。
映画であれば事前に視聴してその表現レベルを確認することは容易ですが、果たしてゲームの場合は?最初から最後までプレイして確かめるのは現実的に不可能。そんな暇はありません。そんな時に参考にしたいのがCEROレーティングです。大きく5つの区分に分けられているのでゲーム内容が少々怪しそうな場合はこの「年齢区分マーク」を参考にすればいいわけです。
例えば自分の子供が中学生だとしたら「B」の12歳以上を対象の~、が適用されます。「C」は15歳以上を対象~、なので高校生レベルでしょうか。「C」から「D」の判断が難しいところですが、「Z」レベルになるとこれはすでに年齢区分以上に、性表現や暴力表現に抵抗力のない方全般にお勧めできないゲームと言えるでしょう。
ちなみに上記の年齢区分の判断基準に、CEROにはコンテンツアイコンという指標を設けています。それは「暴力」「恐怖」「犯罪」「ギャンブル」「恋愛」など、9つのカテゴリーに分けられていて、各々が年齢区分を決定する一つの根拠となります。
一部CEROの行き過ぎた規制に関して、意義を唱えるユーザーも多いようですが、自分の子供に対してのひとつの判断基準としては参考になるかもしれません。ただ結局、いくら年齢区分を設けても販売方法への規制がかけられていない為、ネット通販や中古ショップなどでは特に年齢確認などされていないのが現状です。今のところはゲームに詳しくない人がレーティングを見て曖昧にソフトの内容を判断する基準にしかならないというわけ。
有名海外ゲームのほとんどが「Z」区分!国産ゲームは?
ちなみに昨年、晴れて(?)CEROレーティング「Z」区分に認定された海外ゲームタイトルを紹介します。
- GRAND THEFT AUTO シリーズ
- CALL OF DUTY シリーズ
- ASSASSIN'S CREEDシリーズ
- DEAD ISLANDシリーズ
- FAR CRYシリーズ
- WOLFENSTEINシリーズ
- SAINTS RAWシリーズ
- FALLOUTシリーズ
- WITCHERシリーズ
- DYING LIGHT
タイトルを見ただけでピンとくるような超有名作品の殆どが「Z」区分。基本的には18歳未満の方のご購入はお断り、となっているので「Z」区分のゲームタイトルは、大人ゲームという括りとして受けて止め、大人も楽しめるゲームタイトルだという基準にしてもいいのではないでしょうか?
ちなみに先ほど紹介したコンテンツアイコンには「セクシャル」というカテゴリーも存在する。昨年発売された「WITCHER 3 WILD HUNT」の日本語版では、裸体の女性キャラクターに対して「下着の着用」という規制が入っているようだが、これはむしろ18歳以上で且つ大人が楽しむ上では余計な規制であろう。本当の意味で「大人ゲーム」というジャンルを確率するならば、販売方法を見直し規制のない状態で楽しみたいものである。もちろん「セクシャル」のカテゴリーに限らずだ...。
ちなみに純国産ゲームの区分はどうだろう?ちょっとそれっぽそうなタイトルを調べてみたが...
- METAL GEAR SOLIDシリーズ 【D】
- 龍が如くシリーズ 【D】
- バイオハザードシリーズ 【D】
- ドラゴンズドグマオンライン 【C】
- Bloodborne 【D】
見事に全て「D」区分止まり...。何故、Call of Dutyが「Z」でMETAL GEAR SOLIDが「D」って、何が違うの?今回のMETAL GEAR SOLIDは結構エグい内容のトレーラーが多かったと思うが、果たして判断の基準は?龍が如くに関しても犯罪やギャンブルといった表現には十分抵触しているはずだ。こういった極端な差をみると、海外ゲームタイトルばかりが目の敵にされているような、そんな印象を受ける。いずれにしても「18禁」という区分を設けるのであれば、変な修正を加えずオリジナルのまま販売して欲しいものだ。
お父さんゲーマーなら、海外ゲームの取り扱いに気を付けるべき
少しくらいなら...と、ついつい子供のまでも「Z」区分のゲームタイトルをプレイしてしまうお父さんゲーマー。ほんの少しくらいと思っていても、子供はすぐに味をしめて今度は子供から求めてきます。ご家庭用にっても教育方針は色々あると思いますが、こういった環境に置かれている現代の子供たちへの配慮は必要です。
筆者もなるべく子供たちが起きてる時間は「splatoon」。寝てからは「Call of Duty」と決めています。これが大人ゲーマー、お父さんゲーマーの嗜みだと思っています。大人の目から見ても、確かに魅力的なゲームが多い近年のゲーム市場ですが、本当の意味で大人であれば自分自身をゲームの世界だけでなく、現実の世界でもコントロールする術を身に付けるべき。
話は若干それますが「splatoon」はいろんな意味で丁度良いゲーム。FPSゲームというジャンルの血生臭さが一切存在しなく、かつFPSの基本が学べるというのは良く考えられている。すいません、PCゲームの話ではなかったですね...。
以上、サッポロからでした。