担当者のライフもガリガリと削られて...という話。

「わぁい、前回の話からたいぶ間隔が開いたね、札幌店のNさん!」
(前回のお話:http://blog.tsukumo.co.jp/gaming/2016/04/_vg278hv_n.html)

「まぁ、原稿考えるのがメンドくさかったいろいろな事情があってね...ときにnくん、前回はモニターの応答速度に関するどんな話だったか覚えているかな?」

「えっとねー、なんだっけなー...あっ、そうだ! たしか、Nさんの元カノとの思い出もTN液晶並みの応答速度でパッと消えれば良いのにね、って話だった!」
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「...そんな話はいっさいしてないよね!?」

「じゃあ、真面目に前回の続きの話というわけで、GtGの話をするよ。GtGというのはGray To Gray、つまり、ある灰色からまた別の明るさの灰色へと変化するのにかかる時間を示しているんだ」

「灰色? とかとかとかじゃなく?」

「液晶モニターというのはバックライトそのものにカラフルな色が付いているのではなく、その光がカラーフィルターを通過することで色を表現しているんだ。つまりバックライト自体は明るいか暗いかだけ、白黒の話のみになるから中間色は灰色という表現になるんだね」

「へー、そうなんだ」

「ちなみにこれは一般的なパソコン用モニターの話で、他の分野の液晶だとまた仕組みが異なるから注意が必要だよ」

「はーい! で、GtGの値が低いとどんなふうに良くなるの?」

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「前回の話にもあったとおり、動画やゲームというのは最大明度から最低明度へ、またはその逆という極端な色の変わり方より、少しだけ明度が移り変わる色の変化の方が圧倒的に多い。たとえば濃い赤から薄い赤に映り変わるというようにね」

「確かに! じゃあ、GtGの値が低い方がより残像感が出にくくなるんだね!」

「基本的にはそうなんだけど、注意しなければならない点がある」

「注意?」

「うん、それはね。黒から白という、ハッキリと分かりやすい明るさの変化である通常の応答速度とは違って、GtGというのはどのくらいの明るさからどのくらいの明るさに変化したときの時間なのかを公表しているメーカーは少ないということ」

「え!? じゃあ、同じ【GtG】という言い方でも直接比較はできないってこと?」

「そうだね、直接比較できる値ではないから、あくまでも参考値的に考えた方が良いかな。さらに言うなら、」

「...まだ何かあるの!?」

「うん。それは、【GtG】の値が、ある特定の明るさのみなのかそれとも平均値なのかも分からないという事」

「何処から何処までなのかも分からなくて、特定の範囲なのか平均値なのかも分からないんだね!」

「そうそう。しかも、通常の応答速度が黒→白→黒という往復の変化に対して、GtGはグレーからグレー、つまり片道なんだ。そういう点からいっても、【GtG】というのは【応答速度】と直接比較できるものではないし、モニターの絶対的な能力を示す値でもないんだよ」

「へぇ...じゃああくまでも、参考値って感じなんだね!」

「そうだね。実際に見てみて、直接判断した方が良いと思うよ」

「わぁい、ツクモならたくさん展示機があるからオススメだね!」

「そうだね、ぜひともツクモに見に行こう!」


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「...キレイにまとまったね、何週間も休んだわりには短いけど

「う...それじゃあ、ゲーミングモニターなどに搭載されることのある【オーバードライブ】機能についても説明しようかな...」

「【オーバードライブ】?」

「うん、前回の話で、【中間色から中間色への変化は、より精度の高さが必要なので白から黒への変化より時間がかかる】っていうのがあったんだけど」

「うんうん」

「【オーバードライブ】は逆転の発想で、【ちょっとくらい色合いがズレてもいいから、とにかく応答速度を向上させようぜ!】っていう技術なんだ」

「それはまた大胆な」

「そうだね。まぁズレると言っても、もちろん画像が破たんする程ではないし一瞬のことなのでそうそう気付かないものなんだけど」

「動画やゲームなら常に画面が更新されるからね!」

「そうそう。そういうこともあって、液晶に高めの電圧をかけて【とにかく早さを優先しよう!】っていう発想になるわけ」

「つまり【筋肉バカパワータイプ】なんだね!」

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「まぁそういう事になるのかな...コレで、文章も長くなったかな?」

全然短いと思うけど、これくらいで勘弁してあげるよ!」

「...うん、ありがとう。それでは、いずれどこかで会いましょう~」