多ボタンマウス派の救世主になるか?! ROCCAT NYTH
こんにちは。
TSUKUMO eX.パソコン館B1 ゲームデバイス担当のヌルゲーマーKです。
今回はROCCATのハイエンド多ボタンマウス「NYTH(ニス)」をご紹介させて頂きます。
まず、多ボタンマウスと言えばサイドボタンがたくさん(概ね6個以上)付いていて、主にFFなどのMMOゲームプレイヤーを中心に好まれているマウスの種類です。
既に販売されている製品としてはLogiccolのG600r、RazerのNaga/NagaHEX、MADCATZのM.M.O.TEが代表格です。
この「NYTH」もサイドボタンが12個あるのですが・・・他の製品には無いぶっ飛んだ特徴があるのです。
つまりはボタンの数や位置をある程度自由に組み替えられると言う変態的な仕様になっています。
でもこの機能は決してイロモノではありません。
多ボタンマウスの購入を躊躇されている方は「ボタンがいっぱいありすぎて間違えそう」とか「ボタンの間隔が狭いから2~3個一緒に押しちゃいそう」とおっしゃる方が多くいらっしゃいます。
ボタンの組み換えが出来る事により間違えにくい配置を自分で作ったり、必要な数だけボタンを配置したりできるのです。
正にカユイところに手が届く的な機能なのです。
実際に付替えてみる。
マウス下部のリリースボタンを引いた状態で、サイドボタンを下に向けると
サイドボタンが全部落下します。
お皿かお盆を用意しておいた方が良いでしょう。
あとは好みに応じてボタンをはめ込んで行くだけです。
押し込むと「パチン」と音がして固定されます。
ボタンを大きいサイズにしたい場合はコレを使います。
2ボタン分の大きさです。
ボタンを配置したくない場所にはフタをします。
1個分の大きさのフタと横1列(4個分)のフタがあります。
ちなみに私の好みはこんな感じです。
下のでっぱりに親指をあててマウスがホールドしやすいように下段のボタンは無効化。
一番手前の列は指の長さの都合で押しにくいので大きいボタンに差し換えてみました。
もっと自由に組替えたい
この機能、更にもう一歩踏み込みます。
付属のボタンだけでも結構な組み合わせが実現できますが・・・なんとサイドボタンが3Dプリンタで作れます。
海外の公式ページで3Dプリンタ用のデータが配信されています。
(多分コレ。ただし開けるソフトがなかったので確実なところまではわかりません;;)
コレの為に3Dプリンタを用意すると言うのはコストを考えると現実的ではありませんが、3Dプリンタの出力をやってくれる業者さんに頼むとかはアリなのではないでしょうか?
アイディアにも驚きですが、それを製品化してしまう攻めの姿勢は大好きです。
作成済のサイドボタンの販売も行っているようです。表面加工や色も種類がありました。
ただ、海外サイトで発注しても日本に出荷してくれそうな雰囲気ではありません。
日本国内で作成済のサイドボタンを販売されるかどうかは今のところ不明です。
右側のアタッチメント
マウスの右側部分のパーツを入れ替える事によって幅を調整できます。
磁石でくっつくのですが、結構がっちりしてます。
通常使用においてはぐらぐらするような事はなさそうです。
好みによりけりですが、個人的には大きい方が好みです。
小指もマウスのホールドに使えるので、サイドボタンを押した時の安定性が増すのではと思います。
概要
基本的な仕様はこちらです。(メーカー海外サイトからコピペ)
・Twin-Tech Laser Sensor R1 with up to 12000dpi
・1000Hz polling rate
・1ms response time
・50G acceleration
・3.8m/s (150ips) single axis / 5.4m/s (212ips) both axis
・16-bit data channel
・Adjustable lift-off distance
・Adjustable click accuracy to mitigate against minuscule movements
・Tracking & Distance Control Unit
・72MHz Turbo Core V2 32-bit Arm based MCU
・576kB onboard memory
・Zero angle snapping/prediction
・1.8m braided USB cable
解像度は1dpi単位で調整可能です。
基本性能はゲーミングマウスとしても上位の部類です。
外観
・上から
表面は独特の手ざわりです。従来の製品ではラバー調加工が一番近いのですが、ラバーより滑らかです。
掌が当たる部分にある「ROCCAT NYTH」のロゴが光ります。
ホイールの手前にボタンがあります。
これは上から押すのではなく、中指の第二関節付近で横に倒す事でスイッチが入ります。
メーカーでは「MID-FINGAR FIN SWITCH」と命名しています。直訳すると「中指-背びれスイッチ」ですね。
この種のボタンはROCCAT製品以外では見かけません。(世の中広いですから他にもあるかもしれませんが。)
1つ分のボタンスペースで2つの機能が割り当てられるので使い方次第では有効に使えると思いますが、慣れは必要だと思います。
・左から
この製品の目玉である「組換え可能なサイドボタン群」が見えます。
サイドボタンの下に親指の置き場があります。
これがある事によって親指もマウスのホールドに使えます。
他の多ボタンマウスには無いんですよね、コレ。割と重要なポイントです。
・下から
センサー位置は大体真ん中。
サイドボタンを一括で全て取外す為のリリースボタンがついています。
ソールはちょっと大き目でしょうか。
まとめ
正直言ってお高いです。
1つのマウスに対して約2万円を「ポンッ」と躊躇なく出せる方は少数派だと思います。
しかし、サイドボタンが組換え可能と言う唯一無二の機能があります。基本性能も高いです。
ここに魅力を感じる方にとっては検討の価値はあるのではないでしょうか?
2年使うと仮定した場合、1日あたり30円という解釈もでき・・・ます?
(私は自分自身で高額品を購入する際、こういう意味不明な計算をして自分の背中を押します。)
「多ボタンマウスを使った事があるけど、今までのモデルではなんとなくしっくり来なかった」とおっしゃる方。
是非ご検討下さい!
以上TSUKUMO eX.パソコン館からでした。